家計管理や資産形成ってみんなどうしてるの?都内で10〜40代に聞きました!
みなさんは、日々の家計管理や将来の資産形成のためにしていることはありますか?
老後を過ごすには2,000万円が必要なんて言われていますが、物価も上がりつつあり、これからどうしよう……と不安を感じている人も少なくないはず。お金の話ってとても大切なのに、他の人とはしづらい空気がありますよね。
そこで、今回はお金に関する街の人たちのリアルな声を聞くために、ソナミラOnline編集部で街頭インタビューを実施!
10〜40代の22人に、年収や貯金額、資産形成の有無など気になるお金の話を聞いてみました!
ということで、東京駅前にやってきました。
今日は東京駅から有楽町駅付近を歩きながら、道行く人をつかまえて話をうかがっていきます!
ではさっそく、行ってみましょう!
20代は堅実な貯金や節約で工夫
編集部:こんにちは!今、家計管理と資産形成について意識調査をしているんですが、お話をうかがってもいいですか?
イトウ:いいですよ!
編集部:では、まずは年齢と職業を教えてください。
イトウ:23歳で、今はフリーターをしています。以前はアパレル系企業の会社員でした。
編集部:家計の管理はどんなふうにしていますか?
イトウ:前は紙の家計簿をつけていたんですが、今はやってないですね。キャッシュレス決済が多いので、その明細履歴で支出を把握しています。
編集部:なるほど。では、月々の支出についてはどうですか?何にお金を使うことが多いでしょうか。
イトウ:まず、家は賃貸で月6万円かかっています。あとは洋服や飲み代にお金をかけていますね。
編集部:ご年収と貯金についても、伺っていいでしょうか?
イトウ:はい、年収は600万円未満で、貯金は社会人3年目だった20歳のときから毎月5万円ずつしています。
編集部:それは堅実ですね!資産形成については、どう考えていますか?
イトウ:今は何もやってないんですが、会社員だったときは持株会に入っていたこともあって、興味はあります。知識がついたらいずれ投資もやってみたいですね。
20歳から毎月しっかり貯金するなど、お金に関して堅実なイトウさん。一方で、好きな洋服代や飲み代にはお金をかけるなど、メリハリのあるお金の使い方をしている印象でした。
続いて、女性にも話を聞いてみましょう!
編集部:ご協力、ありがとうございます。年齢と職業を教えてください。
ババ:年齢は20歳で、学生です!今日は地方から遊びに来ました。
編集部:学生さんでしたか。ふだんのお金の管理や使い方について、教えていただけますか?
ババ:支出は家計簿アプリで管理しています。実家暮らしなので家賃はかからないんですが、その分貯金は毎月2、3万円くらいするようにしています。それと、なるべくコンビニには行かないようにしたり、洋服や美容にはあまりお金をかけないようにして節約しています。
編集部:おお、しっかりされてますね……!そういったお金の管理に関する情報はどこで得ていますか?
ババ:Instagramが多いですね。
編集部:今どきですね。ちなみに投資や資産形成について、関心はありますか?
ババ:今はまだ収入がないから何もしてないんですが、将来はやったほうがいいかな〜とは思ってます。
20代の男女お二人に話を聞いたところ、どちらの方もしっかりとお金について考えて、貯金や節約などで工夫している様子でした。ただ、年齢的にも投資などの資産形成まではまだ本格的には考えていないようでした。
では、30代の方はどうでしょうか。
30代は稼ぐ・ためる・ふやすを意識
編集部:ご協力、感謝します!お名前はクリタさんですね。どんなお仕事をされていますか?
クリタ:医師をしています。
編集部:年収や家計管理についてお聞きしてもいいでしょうか?
クリタ:いいですよ。年収は1,000万円以上で、家計管理は特にしていません。
編集部:支出や節約についても教えてください。
クリタ:ふだんお金をかけるのは教育費や食費、旅費ですね。節約は、節電を意識するくらいです。ただ、収入の半分は貯金にあてるようにしていますよ。
編集部:収入の半分!それは大きいですね。投資や資産形成については、何か実践されていますか?
クリタ:10年ほど前から不動産投資をしています。今住んでいる家も持ち家なんですよ。
家計管理は特にせず、お金をかけるところにはかけているというクリタさんですが、一方でお金を稼ぐ・ためる・ふやすことに対して、かなり計画的に取り組んでいらっしゃる印象でした!
続いて、30代の男性にもお話を聞いてみます!
編集部:お仕事は何をされていますか?
スズキ:ITや不動産の会社で働いています。それと不動産関係の副業もしています。
編集部:ご年収を伺っても…?
スズキ:いいですよ。年収は600万円未満です。
編集部:家計管理や支出についても教えていただけますか?
スズキ:家計はキャッシュレス決済の明細で把握しています。自宅は賃貸で、家賃は6万円です。欲しい物があっても、一度帰ってから考えて、本当に必要なら買うようにしています。最近は洋服にはお金を使わなくなりましたね。物欲が減ったと感じています。
編集部:逆にお金をかけている項目はありますか?
スズキ:食費や趣味にはお金をかけますね。でも、一番お金をかけているのは投資です。
編集部:投資!何をどんなふうに運用していますか?
スズキ:5年以上前から投資信託を積み立てています。これは放置で運用していますね。それと、2、3年前から個別株を買うようになりました。合計でだいたい月に7、8万円を投資している感じです。それとは別に、貯金も毎月3〜5万円ほどしていますよ。
編集部:おお、資産形成に力を入れていらっしゃるんですね!そういった情報はどこで手に入れているのでしょうか。
スズキ:家族から聞いたりSNSで知ったりすることもありますが、投資家の杉原杏璃さんのオンラインサロンに入っていて、そこでも学んでいます。
スズキさんは、副業をしたり投資について学んで実践したりと、バランス良く資産形成に取り組まれている印象でした。
40代は貯金と積極投資で資産形成
編集部:お名前はカズさんですね。お仕事や年収について、お聞きしてもいいですか?
カズ:はい。会社員で、年収は1,000万円以上です。
編集部:家計管理のやり方や支出について教えてください。
カズ:家計管理はキャッシュレス決済の明細を見て把握しています。家賃以外でお金をかけているのは、食費や旅行代ですね。でも家が2つあるので、やっぱり一番大きな支出は家賃です。
編集部:家が2つも!?
カズ:はい。月20万円の賃貸とほかに持ち家があります。そっちはローンで毎月10万円払っていますね。
編集部:それは確かに、大きな出費ですね。貯金についてはいかがですか?
カズ:毎月14か15万円くらいは貯金しています。
編集部:投資や資産形成などはされていますか?
カズ:してますよ。個別株と投資信託で合わせて毎月4、5万円を投資しています。30代前半くらいから始めました。他にお金の使い道もなかったので。ずっと放置して運用していますね。
カズさんを始め、収入が多い方は比較的、貯金額も運用額も多い印象でした。
続いて、同じく40代男性に話を聞きました。
編集部:お名前はムラカミさんですね。お仕事とご年収について、お聞きしてもいいでしょうか。
ムラカミ:はい。仕事は自営業で、年収は1,000万円以上です。
編集部:家計管理や月々の支出について教えていただけますか?
ムラカミ:家計はアプリで管理しています。支出に関しては、これといって特にお金をかけている項目はないですね。家も持ち家ですし。逆に節約も特にしていないです。
編集部:そうなんですね。貯金や投資についてはいかがでしょうか。
ムラカミ:貯金は月20万円以上はしています。投資は個別株、投資信託、仮想通貨をしていて、合わせて月4、5万円ほど入れていますね。
編集部:お金の管理や資産形成に関する情報は、普段どこから得ていますか?
ムラカミ:金融機関やFPから得ることが多いです。
家計管理をしつつ、貯金も投資も堅実にされているムラカミさん。貯金額の多さには、思わず驚いてしまいました。貯金額の総額も教えてくださったのですが、ここでは書くのを控えようと思います…!
意識調査の結果は!?
ここまでに紹介した方以外にも、半日をかけて総勢22名への街頭インタビューを実施しました。ここからは、トピックごとに傾向をまとめた結果をご紹介していきます!
まず、インタビューに回答してくれた方の年代の割合は20代が約半数と多く、30代と40代がほぼ同数でした。
年収の割合は以下の通りで、東京駅〜有楽町駅という場所柄か、1,000万円以上の方が3割いました。また、やはり年収は年齢に比例して上がっていく傾向がありました。
家計管理に関しては、8割の方がさまざまな方法で収支を把握しており、なかでも家計簿アプリで管理している方が最も多い結果となりました。最近ではキャッシュレス化が進んでいることもあり、明細で把握している方も次に多いようです。
貯金については、無回答を除くと毎月している人の割合のほうが多い結果でした。老後を過ごすには2,000万円が必要と世間で声高に言われていることもあり、みなさん今から堅実にお金をためているのかもしれません。
そして興味深かったのは、投資をしている人の割合が約7割と多かったこと。最も多いのが投資信託で、次にNISA・iDeCoの制度を活用した投資という順に多い形となりました。将来の備えとして資産運用が重要で、なかでも投資信託やNISA・iDeCoは比較的初心者でも取り組みやすいということが浸透しつつあるのかもしれません。
また、個別株を運用している数人の方々は全員、合わせて投資信託も行っていたので、投資信託で投資に慣れた後に個別株にも挑戦するという流れがありそうですね。投資に関する情報については、オンラインサロンなどで積極的に収集している人もいれば、家族や友人から得ている人もいました。余っているお金をとりあえず投資している人もいて、投資に対してハードルを感じている人が少ない印象を受けました。
逆に投資をしていない人は、収入が少ないことや元金がたまっていないこと、子育てで時間が取れないことなどを理由に挙げていました。投資はしたいけれど、何らかの理由でできない人が多かった印象です。意外にも、投資に対して「リスクが怖い」などのネガティブな意見は出ませんでした。
まとめ
街頭インタビューを通して、みなさんが想像以上にお金について考え、貯金や投資などの資産形成に取り組んでいることがわかりました。やはり、最近の物価上昇や老後2,000万円問題などで、お金に対する関心が高まってきているのかもしれませんね。今回はエンタメとしての街頭インタビューのため、調査の対象人数は少ないですが、街の人たちの声を、ぜひ家計や資産形成について考えるきっかけにしてみてくださいね。
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文:山田井ユウキ
撮影:井手勇貴、俵田桂太
ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第 1010号