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スマホの通信費を節約しよう!各キャリアの格安プランを解説

目次

スマートフォン(以下「スマホ」)の料金が高いと感じている人は多いでしょう。最近は大手キャリアの格安プランに注目が集まっています。本記事では、スマホの通信費を削減する方法や、各キャリアの格安プランなどについて解説します。

スマホを含めた通信費の平均は?

スマホを含めた通信費の平均は?


スマホを含む携帯電話通信料の平均は、1世帯あたり年間約10万円です。菅義偉政権の政策実現により、2021年3月には各社から従来のプランよりも格安なプランが導入されました。しかし、まだ格安プランへ変更していない人も多いのではないでしょうか。

スマホの通信費を削減する方法

スマホの通信費を削減する方法

その1:契約プランの見直し

現在契約しているキャリアは変えずに、別のプランに変更するのが一番手間のかからない方法でしょう。3大キャリアにはそれぞれ魅力的な格安プランがあります。

その2:通話プランの見直し

LINEやSkypeなど、通話機能がある無料のコミュニケーションアプリで通話すれば、キャリアへ支払う通話料を最小限に抑えられます。そのうえで、今契約している通話プランが必要以上でないかを見直すことは重要です。

その3:格安スマホへの変更

独自で回線を保有している3大キャリアと楽天モバイルの他にも、大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているUQモバイルや、Y!mobileなどの格安スマホも選択肢の一つです。ただ自社の通信設備を持たずに大手キャリアの通信設備を借りているため、大手キャリアに比べると通信速度が遅くなる場合があります。

その4:キャリアの変更

契約中のキャリアと他社のプランを比べて、他社の方が自分に合っていると思った際は、キャリアの変更を検討してはいかがでしょうか。

スマホはどのキャリアが安くておすすめ?

スマホはどのキャリアが安くておすすめ?


ここではまず、「3大キャリア」と呼ばれる、NTTドコモ、au、ソフトバンクの料金プランを比べてみましょう。少しでも料金を抑えたい方のために、楽天モバイルも紹介します。

3大キャリアであれば「ドコモ」

3大キャリアは、データ通信量を無制限に利用できる大容量プランと、使った分だけ支払う(従量制)小容量プランをそれぞれ提供しています。大容量プランではauとソフトバンクが若干安く、小容量プランでは使用量によって安いキャリアが異なります。ドコモは小容量プランでも最大7Gまで利用できる点は魅力の一つと言えるでしょう。MM総研の2022年調査によると、スマホの月間平均データ通信量は9.34GB、中央値は3GBでした。この値をみると小容量プランで満足できる方も多いかもしれません。そのような方にも、7GBまで従量制で利用できるドコモの小容量プランはおすすめです。

■大容量プラン

キャリア

NTTドコモ

au

ソフトバンク

プラン

5Gギガホプレミア

ギガホプレミア

使い放題MAX 5G/4G

メリハリ無制限

利用可能データ量

無制限

最大60GB

無制限

無制限

月額料金
(税込)

無制限 7,315円
~3GB 5,665円

~60GB 7,205円
~3GB   5,555円

7,238円

7,238円

国内通話料
(税込)

22円/30秒

22円/30秒

22円/30秒

22円/30秒

■小容量プラン

キャリア

NTTドコモ

au

ソフトバンク

プラン

5Gギガライト

ギガライト

スマホミニ
プラン 5G/4G

ミニフィット
プラン+

利用可能データ量

最大7GB

最大7GB

最大4GB

最大3GB

月額料金
(税込)

~7GB 6,765円
~5GB 5,665円
~3GB 4,565円
~1GB 3,465円

~7GB 6,765円
~5GB 5,665円
~3GB 4,565円
~1GB 3,465円

~4GB 6,215円
~3GB 5,665円
~2GB 4,565円
~1GB 3,465円

~3GB 5,478円
~2GB 4,378円
~1GB 3,278円

国内通話料
(税込)

22円/30秒

22円/30秒

22円/30秒

22円/30秒

(2023年5月31日時点)

3大キャリアよりも「楽天モバイル」が安い

3大キャリアにこだわらない方は、楽天モバイルを候補の一つに加えてみてはいかがでしょうか。楽天モバイルの料金プランは、従量制の「Rakuten UN-LIMIT Ⅶ」1種類だけですが、「あまり使わない方」「たくさん使う方」「月によって変わる方」、それぞれのニーズに対応できる設計になっています。3大キャリアの大容量プランと比べると、月額料金は群を抜いて安く、約3,000円も違います。さらに、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」を利用すれば相手のキャリアや固定電話に関係なく国内通話料が無料になる点も、月額料金を安く抑えたい方におすすめしたい理由です。ただし、楽天回線エリア外でのデータ通信は国内5GB/月を超えると最大1Mbpsの速度制限がかかります。自宅や職場など、通信を使う頻度が多い場所が、楽天回線エリア圏内か確認を怠らないようにしましょう。

■Rakuten UN-LIMIT Ⅶのプラン概要

項目

Rakuten UN-LIMIT Ⅶ

利用可能データ量

無制限(楽天回線エリアのみ)

楽天回線エリア外は最大1Mbpsで使い放題

月額料金(税込)

20GB超~ 3,278円
~20GB  2,178円
~3GB    1,078円

国内通話料(税込)

「Rakuten Link」アプリ利用で無料

(2023年5月31日時点)

3大キャリアの格安プラン

3大キャリアの格安プラン

3大キャリアは、既に紹介した料金プランとは別に、2021年3月に格安プランを導入しました。格安プランは、「大容量プランでは多くて使いきれない」「でも小容量プランでは少ない」といった声に応えています。

ドコモ「ahamo」

ドコモが提供する「ahamo」は、月額基本料金2,970円/20GBという、シンプルで分かりやすい料金プランが特徴です。海外でも、この20GBを使ってデータ通信ができるため、海外に行く機会が多い方にはおすすめです。また、国内通話が5分間無料である点も、他の格安プランにはない特徴と言えます。

■ahamoのプラン概要

項目

ahamo

月額基本料金
(税込)

2,970円/20GB

4,950円/100GB  

国内通話料金
(税込)

5分無料
超過後は22円/30秒

海外データ通信

20GBまで無料

データ追加

(税込)

1GB追加 550円

かけ放題オプション
(税込)

1,100円

(2023年5月31日時点)

au「povo」

auのオンライン専用ブランド「povo」は2023年5月現在、「povo2.0」を提供しています(povo1.0は新規受付終了)。月額基本料金が0円のpovo2.0は、データ通信や国内通話の利用に合わせて、自分で中身を組み立てることができる「オールトッピング」が特徴です。Wi-Fiなどを上手に併用し通信量を抑えることができれば、通信費を大幅に節約できるでしょう。

■povoのプラン概要

項目

povo2.0

月額基本料金
(税込)

0円

国内通話料金
(税込)

22円/30秒

海外データ通信

非対応(提供予定だが、時期未定)

データトッピング

(税込)

使い放題(24時間) 330円/回
1GB(7日間)390円/回
3GB(30日間) 990円/回
20GB(30日間) 2,700円/回
60GB(90日間) 6,490円/回
150GB(180日間) 12,980円/回

通話トッピング

(税込)

5分以内通話かけ放題 550円/月
通話かけ放題 1,650円/月

(2023年5月31日時点)

ソフトバンク「LINEMO」

ソフトバンクが提供するオンライン専用ブランド「LINEMO」では、3GB990円の「ミニプラン」と、20GB2,728円の「スマホプラン」の2つの料金プランが用意されています。LINEMOは、LINEのトークおよび音声通話などのデータ消費がかからない「LINEギガフリー」というサービスが大きな特徴です。かけ放題サービスをオプションで追加することもできますが、LINEギガフリーを使えば、通話料金を最小限に抑えられるでしょう。

■LINEMOのプラン概要

項目

ミニプラン

スマホプラン

月額基本料金
(税込)

990円/3GB

2,728円/20GB

LINEギガフリー

対応

国内通話料金
(税込)

22円/30秒

海外データ通信

別途申込みが必要

データ追加
(税込)

1GB追加 550円

国内通話料金
オプション
(税込)

5分以内通話かけ放題 550円/月
通話かけ放題 1,650円/月

2023年5月時点キャンペーン中(終了未定)契約から1年後まで

5分以内通話かけ放題 0円/月
通話かけ放題 1,100円/月

(2023年5月31日時点)

3大キャリアの格安プランのメリットとデメリット

3大キャリアの格安プランのメリットとデメリット


ここでは、3大キャリアの格安プランのメリットとデメリットを見ていきます。

メリット

メリット1:料金が安い

前述の通り、格安プランにすることで、毎月の通信費を大幅に節約できます。大手キャリアの格安プランは大手キャリアと同一回線を利用するので、格安でありながら通信速度は比較的安定しています。


メリット2:自分に合った料金プランをカスタマイズ

従来は決められたプランのなかで利用するしかなく、データ通信量が余り過ぎたり、足りなくなったりして不便な思いをしたことがあるのではないでしょうか。一方で、最新の格安プランは、ニーズに合わせて、料金プランをカスタマイズできます

メリット3:料金プランがシンプル

格安プランは、定額制(ahamo、LINEMO)と、従量制(povo)に大きく分けることができます。どちらの料金プランも、データ通信量をベースにプランが設計されているため、料金内訳が分かりやすいというメリットがあります。

デメリット

デメリット1:電話や店頭でのサポートが受けにくい

格安プランは、オンラインでの申し込みや手続きを前提としています。ahamoは有料で店頭対応していますが、povoとLINEMOは店頭での対応は一切していません。

■店頭サポートの可否

 

NTTドコモ
(ahamo)

au
(povo)

ソフトバンク
(LINEMO)

申し込み

〇3,300円(税込)

×

×

諸手続き

〇3,300円(税込)

×

×

(2023年5月31日時点)

デメリット2:キャリアメールが利用できなくなる

3大キャリアの通常プランを利用している方が格安プランに変更すると、キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)が利用できなくなります。キャリアメールを引き続き使用することもできますが、月額料金がかかる点には注意が必要です。特別こだわりがなければGmailなどのフリーメールで代用するのがよいでしょう。

スマホ通信費を節約する方法

スマホ通信費を節約する方法


最後に、スマホの通信費をさらに節約する方法をあげます。

Wi-Fiを活用する

前述の通り、大手キャリアのデータ通信量無制限プラン以外は、使用した通信量によって料金が段階的に上がる仕組みとなっています。つまり、なるべくデータ通信量を少なくした方が月額料金を節約できます。自宅にWi-Fiがあれば必ず接続しましょう。ただし、外出先のWi-Fiはセキュリティの観点から少し注意が必要です。身元不明なフリーWi-Fiの利用を避けたり、セキュリティソフトを利用するなどの対策をとって安全に利用しましょう。

不要なオプションを解約する

使う「かも」で、オプションを付けている方は、改めて必要かどうかを見直してはいかがでしょうか。たとえば、通話かけ放題プランを追加するのではなく、LINEなどの無料コミュニケーションアプリで通話すれば、通話料は最小限に抑えることが可能です。また、オプションは、最初から付けるのではなく、「必要になったら付ける」こともおすすめの節約方法です。

スマホ通信費を節約するには定期的な見直しが重要

スマホ通信費を節約するには定期的な見直しが重要

以前は契約期間中に解約する場合には解約金として1万円程度かかりましたが、2019年10月から2022年3月の間に大手3大キャリアは解約金制度を廃止しました。そのため現在は、残りの契約期間や更新月を気にすることなく、いつでも料金プランを見直すことができます。ご自身の利用状況と料金プランがマッチしているかを定期的に確認して、最適なプランを選んではいかがでしょうか。

▼参考資料

  • 家計調査(総世帯)(総務省)
  • オンライン専用ブランド“LINEMO”、3月17日にサービス開始
  • ovo、3月23日から提供開始 | 2021年 | KDDI株式会社
  • 報道発表資料 : 「ahamo」を提供開始 | お知らせ | NTTドコモ
  • povo ライブラリ|MNOやMVNO、MVNEの違いとは?それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介! |【公式】povo2.0
  • 携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2022年7月調査)(MM総研)
  • 携帯電話ポータルサイト|4.携帯ブランドはこんなにある!(総務省)
  • 5Gギガホ プレミア | 料金・割引(NTTドコモ)
  • ギガホ プレミア | 料金・割引(NTTドコモ)
  • 月々のお支払いイメージで比較 | スマートフォン・携帯電話 | au(KDDI)
  • 料金プラン | スマートフォン・携帯電話(ソフトバンク)
  • 新料金プラン・メリハリ無制限 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
  • 5Gギガライト | 料金・割引(NTTドコモ)
  • ギガライト | 料金・割引(NTTドコモ)
  • ミニフィットプラン+ | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク
  • 通信・エリア | 楽天モバイル
  • Rakuten UN-LIMIT VII(料金プラン)(楽天モバイル)
  • 料金・データ量 | ahamo(NTTドコモ)
  • 料金プラン詳細|基本料ゼロから始めるau回線のスマホプランpovo2.0(KDDI)
  • 海外での通話やデータ通信(国際ローミング)には対応していますか? – povoサポート(KDDI)
  • LINEMOの料金プラン(ソフトバンク)
  • 「ahamo WEBお申込みサポート」「ahamo WEBお手続きサポート」の開始および故障受付チャネルの拡大について(NTTドコモ)
  • povo2.0のお客さまサポートについて(KDDI)
  • 質問・問い合わせしたい場合はどうすればいいですか?|よくあるご質問(FAQ)|【公式】LINEMO - ラインモ(ソフトバンク)
  • ショップ(店舗) | 楽天モバイル
  • 総務省 | 携帯電話ポータルサイト|Q2.メールアドレスを変えずに乗り換えられるの?(総務省)
  • 楽天モバイル、キャリアメールサービス 「楽メール」を7月1日より提供開始 | お知らせ |(楽天モバイル)
  • フリーWi-Fiに潜む危険性と回避するための7つの対策 - チエネッタ|NTT西日本
  • 「2年契約/2年契約N」の解約や料金プラン変更、機種変更等に伴う契約解除料は発生しません。
  • 報道発表資料 : 解約金や解約金留保の廃止及び定期契約の新規受付終了 | お知らせ | NTTドコモ
  • 解約する際の契約解除料はいくらですか? | よくあるご質問(FAQ) | サポート | ソフトバンク
  • 監修者
    河原塚 英信さん

    デジタル系トレンド情報誌の編集者を経て、フリーランスの編集ライターへ。生活家電からAV機器、SNSなど、デジタル関連を中心に幅広くをカバーする。

  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者  関東財務局長(金仲)第 1010号