家族で「楽しい」節約を実現するコツは? 無理は禁物!
節約しようと決心しても、なかなか長続きせずに諦めてしまう人も多いでしょう。節約方法や目標を決めずに、気合や努力だけで節約を継続するのは難しいものです。本記事では、家族で協力しながらゲーム感覚で楽しく節約する方法や、節約を成功させるコツについて解説します。
あなたが節約する目的は?家族との共有がポイント!
節約の「具体的な目的」と「目標金額」を家族で決め、定期的に「家族と共有」することが、節約成功の秘訣です。
具体的な目的を定める理由
「何のために」節約するかがもっとも重要です。学生時代を思い出してみましょう。ただ「勉強をして知識を得る」という目的ではなく、「医者になる」「〇〇ちゃんと同じ▲▲高校に合格する」という具体的な目的のほうが、日々の勉強を頑張れた記憶はありませんか。節約も同じです。節約は目的ではなく、具体的な目的を達成するための手段であることを忘れないようにしましょう。
目的の達成に必要な目標金額を決める
目的が決まったら、その達成に必要な目標金額を決めましょう。たとえば、子ども3人分の大学進学の準備金1,500万円(1人500万円×3人)とします。1,500万円が必要となる時期が10年後だとしたら、ためるべき金額は年間150万円となるでしょう。このようにためるべき目標金額を決めたうえで節約の目標金額を計画すると良いでしょう。
家族と共有
本記事を読まれているみなさまのうち、家族のいる方やこれから結婚しようという方は、「収入に見合わない高級ブランドバッグを買う」「趣味のパチンコの軍資金」などの個人的な浪費ではなく、きっと家族のためにどんな目的にしようかと考えていることでしょう。家族はチームです。これは節約するうえでも同じです。目的や目標金額は家族と相談し、節約の状況やたまった金額は、定期的に家族で振り返ってみましょう。
家計簿で現状を把握しよう
節約を始めるにあたって、まずは家計の現状を把握するために家計簿をつける必要があります。家計簿をつける方法は「手書き」「家計簿アプリ」「Excel」などの選択肢があります。家計の収支を管理するためには、家計簿をつけ続ける必要があるので、ご自身に合ったツールを選びましょう。
節約ゲームとは?ゲーム感覚で行う楽しい節約生活
節約のプロセスにゲーム的な要素を加えることで、楽しみながら節約ができます。ここでは楽しい節約ゲームのやり方について説明します。
プレーヤーは「家族」
家族はチームです。節約ゲームでは、もちろん家族全員がプレーヤーとして参加します。家族全員の参加なくしてこのゲームは成り立ちません。
一番重要な「目的」
節約ゲームに慣れるために、初めの目的はわかりやすくお楽しみ要素が強いものが良いかもしれません。ここでは具体例として、約1年後の夏休みに家族全員でハワイ旅行をすることをゲームの目的にしてみました。
目的達成に必要な2つの「目標」
1つ目の目標は、目標金額です。ハワイで何をしたいか、どんなホテルに泊まりたいか、などを家族で相談しながら必要な目標金額を決めましょう。必要な目標金額を残りの期間で割り、月々の目標金額を計算します。
2つ目の目標は、行動目標です。月々の目標金額を達成するために、家族一人ひとりが具体的にどう行動すべきかを決めます。行動目標は各人が自主的に決めるのが良いでしょう。各人の行動目標に不公平感がないか、行動目標の達成により節約の目標金額を達成できるかについてはよく検証する必要があります。
プレーヤーシートの作り方
これまでの内容が決まったら、いよいよ節約ゲームのプレーヤーシートを作成してみましょう。まず、このシートを家族全員の目につく場所に貼ります。そして、行動目標の欄に、達成したら「〇」、達成できなかったら「×」を一日の終わりに各自が自分でつけます。きっとゲームのような感覚で楽しめるでしょう。
■節約ゲームのプレーヤーシート
目標達成にはご褒美を!
1か月の行動目標を各自が一定の日数以上クリアした場合には、家族全員でその達成感を共有するためのご褒美を用意しておくと、節約ゲームへの参加意欲がさらに高まるでしょう。しかし、あまり大きなご褒美だと節約の足かせになってしまいますので予算は少なめが良いでしょう。たとえば、家族全員でスイーツを食べながら、1か月でたまった金額や今後の取り組みを話し合うというのはいかがでしょうか。
初めのうちは達成しやすい難易度に設定
まずは、最初の目的を達成することが大切です。最初の目標を達成した頃には、節約ゲームのやり方に慣れていると思います。その次のステップとして、家族の人生における目的と目標金額を決めていきましょう。
効果大!見直すべき5つの固定費
毎月の目標金額を達成するためには、節約ゲームの行動目標を達成することが大切です。個人の行動目標に加えて、家計に占める割合が大きい固定費を節約できれば、更に目的に近づくことができるでしょう。家計に潜む無駄な固定費の削減はまさに強力なアイテムです。
光熱費
電気代やガス代の値上げが続き、家計に占める光熱費の割合は大きくなっています。まずは、契約会社や料金プランの見直しを検討してみましょう。次に、支払方法にも注目です。クレジットカード払いにすることで、支払額に応じたポイントがたまります。口座振替にしていると東京電力の場合では月55円の割引が適用されているので、クレジットカードのポイントとどっちがお得か比べてみると良いでしょう。
スマートフォンなどの通信費
スマートフォンの「格安SIM」や「格安プラン」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。大手キャリアを利用している場合は、契約会社やプランを見直すだけで大きく節約できる可能性があります。まずは、今契約している通信会社でより安いプランがないか調べてみてはいかがでしょうか。
生命保険料
生命保険の必要保障額は、家族のライフステージなどによって変わるため、契約内容については定期的な見直しが必要です。保険の内容を改めて確認し、必要以上に保険料を支払っていないか検証することは有効です。なお、現在の生命保険を解約して乗り換える場合には、加入時の年齢が上がることで保険料が高くなる可能性や健康状態の告知により新たな保険に加入できないリスクがあるため、しっかりと契約内容を確認たうえで、慎重な判断が必要です。
自動車保険料
自動車保険料は、運転する家族の年齢や、走行距離、免許証の色などが変わると安くなる場合があります。また、必要以上の補償が付いていないか、定期的に見直しましょう。ただし、自動車保険を他社に乗り換える場合は、タイミングによって等級が引き継がれないことがあるため注意が必要です。
サブスクリプションの定額料金
Netflixなどのサブスクリプションサービスは、1つあたりの費用は高くないものが多いですが、複数加入していると、大きな負担になります。しばらく利用していないサービスや必要性が低いサービスがないかを家族で話し合ってみましょう。
浪費しやすい流動費を見直す3つのポイント
食費や交際費などの流動費も、節約ゲームの一環として、楽しみながら節約することができます。行動目標に取り入れてみるのもおすすめです。
スーパーへ行く回数を減らす
節約ゲームで大切なことは、「計画性」です。お腹が空いているときにスーパーに行って、つい買いすぎてしまった経験は誰にでもあるでしょう。買うべき食材をあらかじめリスト化しておくことで、無駄な買い物を減らせます。しかし、毎回リストを作るのは面倒だと思う方もいるでしょう。その場合は、買い物の回数自体を減らしてみてはいかがでしょうか。買うものをリスト化する頻度を減らせますし、買い物に使う時間の削減にもなります。
日用品のストックはほどほどに
日用品の買い置きがたくさんあると、「ストックがあるから使っても大丈夫」という発想になり、必要以上に使ってしまうかもしれません。日用品のストックは多すぎないように気をつけましょう。また、「こんなところにあった」とならないように、保管場所を決めて整理整頓を心がけると良いでしょう。
人付き合いを見直す
人付き合いが好きな人も苦手な人もいるでしょう。家計にとって交際費は少ない方が良いですが、社会人である以上は、全く人付き合いをしないわけにもいきません。「行かなくて良い仕事の飲み会は行かない」「楽しくないプライベートの誘いは断る」など、人付き合いを少し見直してみましょう。家計も心も楽になるかもしれません。
楽しく節約を続ける4つのコツ
最後に、節約ゲームをもっと楽しむためのコツを紹介します。
発想の転換
節約ゲームでは、発想を切り替えてできることから実行することが大切です。たとえば、中古品の買い取りサービスやフリーマーケットアプリを利用すれば、自分にとって不用なものでもお金に換えられます。誰かに必要とされているということは、大きなモチベーションになるものです。
休日の過ごし方
家族で近場の公園に出かけたり、家族でお昼ご飯を作るといったお金はかからないけど家族全員で過ごす休日は、家族の団結力をさらに高める効果もあります。家族で相談してお金を使わなくても楽しめるように工夫してみると良いでしょう。
目的を忘れない
節約ゲームでは、計画が思い通りにいかないときもあります。うまくいかないときこそ、家族で目的を再確認して、改善策を話し合うことが、楽しみながら節約するコツです。目的を達成したらどんな楽しい人生になるか、家族で想像してみてください。
体験談を取り入れる
インターネット上では、多くの節約方法や体験談が紹介されています。どの節約方法が向いているかを家族で話し合い、実践してみましょう。体験談を試してみて、ご自身や家族に合った節約スタイルを作り上げていくことは、きっと家族全員の楽しみになるはずです。
節約は無理なくゲーム感覚で!
節約は、工夫して取り組めば、決して面倒なものではありません。家族がいる人の場合は、自分1人で孤独に頑張るものではなく、家族というチームで取り組むものです。今回紹介した節約ゲームは、節約を明るく前向きなものに変える一つの提案です。ゲーム感覚で節約することによって、節約した金額以上に、団結力が生まれるというメリットを得られるはずです。まずは、家族で節約の目的について話してみてはいかがでしょうか。
▼参考資料
- 口座振替でのお支払い手続き(新規・変更)(東京電力エナジーパートナー)
- 自動車保険の保険料の平均(相場)はどれくらい?年代別で変わる?(アクサダイレクト)
- 減額・解約による乗り換えに関して(公益社団法人生命保険文化センター)
- 保険期間の途中で自動車保険を切り替える場合にはご注意を(一般社団法人日本損害保険協会)
ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第 1010号