マネ活とは? 実は簡単?人気の理由とすぐ始められる方法を紹介
近年、若い世代を中心に注目を集めている「マネ活」。興味はあっても、具体的に何から始めればよいのかわからない人も多いでしょう。この記事を参考にしながら、マネ活の第一歩を踏み出してみてください。
マネ活とは?
マネ活とは、お金に関する不安を払拭していくための取り組みや活動のこと。若い世代を中心に、広まりつつあるようです。具体的には、将来のために貯金や投資をすること、万が一に備えて保険に加入することなどが当てはまります。従来「資産運用」と呼ばれてきたものが、マネ活のイメージに近いかもしれません。
マネ活が注目されている理由は?
なぜ今マネ活が注目されているのか、その背景を紐解いていきましょう。
現在や将来の生活に不安を感じている人が増えている
お金に関する不安を抱えている人が多いことが、今マネ活が注目されている理由の一つです。
直近の出来事でいえば、新型コロナウイルスの感染拡大は生活に大きな影響を与えました。日本FP協会の調査によると、収入が減った人は全体の2割。そのうち8割の人が、現在や将来の収入に不安を抱えています。また、物価高により、生活が苦しいと感じている人も多いようです。
また、多くの人が現在の収入に不満を感じています。内閣府の調査によると、現在の収入に満足している人は全体の約4割にすぎません。実際に過去数十年の単位で見ても、平均給与は上がっていません。
さらに、退職金が年々減少傾向にあることや年金制度への不安も、将来の生活への不安に拍車をかける原因となっています。約8割の人が老後の生活に不安を感じているようです。
政府が資産形成や副業への取り組みを推進している
政府が資産形成や副業に取り組むことを推進しているため、自助努力の必要性が世間一般に浸透し始めているのが、マネ活が注目されている理由の一つです。
政府は経済の活性化を目指すために「貯蓄から投資へ」の転換をすすめてきました。代表的な取り組みとしてあげられるのはNISA制度。NISAとは、投資で得た利益に対して税金がかからなくなる制度です。
また、働き方改革を実現するために「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を制定し、副業を推進しています。収入の増加は、副業に取り組むメリットの一つです。
安定した生活をしていくためには、自助努力をすることが当たり前になりつつあります。
マネ活は大きく4つに分けられる
お金に関する不安を取り除くためには「お金を貯める」「支出を減らす」「収入をふやす」「資産を守る」の4つをバランスよく行うことが大切です。
お金を貯めるマネ活
「貯金」はマネ活において重要な柱の一つです。
貯金があれば、医療費や冠婚葬祭など、急な出費に備えられます。多少出費がかさんでも、家計が傾いたり、借金をしたりするリスクは少なくなるでしょう。
結婚や子どもの教育費、住宅購入費用など、将来のライフイベントに備えることもできます。
さらに、貯金は心のゆとりにつながります。当面、最低限の生活ができるだけの資金があれば、安心して毎日を過ごせるはずです。
投資を始める際も元手が必要になることからも、マネ活のなかでも貯金の重要性はとくに高いといえます。
支出を減らすマネ活
入ってくるお金がいくらふえても、出ていくお金が増えていくばかりでは意味がありません。支出を減らすこともマネ活においては重要です。
ただし、むやみに生活を切り詰めようとすると、ストレスがたまってしまいます。ストレスが原因で浪費してしまっては、本末転倒です。生活の満足度は下げずに、支出を減らすことが大切になります。
そのためには、節約する項目を1つか2つに絞るのが効果的です。たとえば「家賃や通信費などの固定費は削り、食費や趣味にはお金を使う」といった方針にするのもよいでしょう。
お金をふやすマネ活
支出を減らすことには限界があるため、根本的な収入アップを目指す必要があります。お金をふやしていくこともマネ活では重要です。
収入をふやすためには、本業の給与を上げるだけではなく、副業に取り組むのも選択肢の一つ。しかし、自分が働くことによって得られる労働収入を大きくふやすのはなかなか難しいものです。そこで、資産をふやすことも大切になります。
資産を増やしていくためには投資が手段として挙げられます。投資には、株式投資やFX、不動産投資など、さまざまな方法があります。目標とする資産額に合わせて、最適な方法を選びましょう。
リスクに備えるマネ活
お金を守るために、さまざまなリスクに備えることもマネ活では大切です。
私たちは、日々病気やケガ、天災、盗難など、さまざまなリスクにさらされています。万が一これらが発生した場合には、大きな経済的損失を被ることになるでしょう。
リスクに備えるためには、生命保険や損害保険が役立ちます。ただし、何も考えずに加入してしまうと、保険料の負担が大きくなり、生活を圧迫してしまうこともあるでしょう。発生確率は低いものの、万が一の経済的なダメージが大きなものから優先的に加入を検討してみるのがよいかもしれません。
マネ活って何から始めればいい?手軽に取り組める方法を紹介
マネ活がどのようなものかは理解したものの、何から始めればよいのかわからないと感じる方は少なくないでしょう。ここでは、マネ活初心者でも手軽にできる取り組みを紹介します。
定期預金を始める
銀行や郵便局で手軽に始められる定期預金は、初心者が取り組むのに適したマネ活です。
一般的に、定期預金は普通預金よりも金利が高く、一定額までは元本も保証されています。低リスクで始められるのが大きなメリットです。
家計簿をつける
一見、小さなことのように思えますが、家計簿をつけることもマネ活の一つです。
節約をして支出を減らすためには、お金の流れを把握することが大切になります。家計簿をつけることで、収支を目に見える形で把握できるようになるでしょう。また、支出に対する意識が変わり、自然と節約できるようになるかもしれません。
はじめて家計簿をつける人は、手軽に始められて挫折しにくい、家計簿アプリを使うのがおすすめです。
ポイ活アプリを使う
ゲーム感覚で取り組めるポイ活アプリも、初心者のマネ活におすすめです。
ポイ活アプリには、ゲームや買い物をするだけでポイントが貯まるものもあります。日常生活のなかに取り入れやすいため、無理せず楽しく続けられるのがメリットです。
少額投資を始める
「投資を始めてみたいけど損するのが怖い」そんな人は、少額から投資に取り組んでみましょう。
一般的に投資というと数万円〜数十万円の資金が必要になるイメージがあるかもしれません。しかし、近年では投資信託、FXなど、数百円程度から投資できる商品が多くなってきています。
少額投資であれば、万が一失敗して資金を失ったとしても、ダメージは少なくて済みます。少額投資で取引に慣れてから、本格的に投資をスタートするのもおすすめです。
マネ活を始めて日々の生活を豊かにしよう
将来の生活に不安を感じている人にとって重要なマネ活。単なる節約だけではなく、収入や資産を増加させることも考えていく必要があります。
といっても、そこまで難しく考える必要はありません。まずは小さな行動から始めてみましょう。何をすれば良いのかわからない人は、今回紹介した内容を参考にしながらマネ活を始めてみてください。日々の生活がより豊かになるかもしれません。
ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者 関東財務局長(金仲)第 1010号