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貯蓄できる人は何が違う? 一人暮らしの節約術 4選

目次

何かと出費が多くなりがちな一人暮らしの生活。なかなか貯畜ができない人にぴったりの節約術があります。この機会に貯畜習慣を身につけましょう。

一人暮らしでも貯畜はできる!

一人暮らしでも貯畜はできる!


一人暮らしはさまざまな生活費がかかるため、貯畜を諦めている人もいるかもしれません。しかし、工夫次第で一人暮らしでも貯畜はできます。

実際に一人暮らしで貯畜ができている人はどのくらいいるのでしょうか。次のデータを見てみましょう。

年代金融資産を保有している人の割合
20歳代61.0%
30歳代63.7%
40歳代64.3%
50歳代64.3%
60歳代71.2%
70歳代74.9%

出典       知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果」

ここでの金融資産には株式や保険なども含まれます。しかし、大部分の人が預貯金を保有しているため、一人暮らしでもおおよそ6〜7割の人が貯畜できているといえるでしょう。

一人暮らしをしている人の平均的な預貯金額についても見てみましょう。

年代預貯金額の平均
20歳代85万
30歳代400万
40歳代300万
50歳代486万
60歳代716万
70歳代675万

出典       知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果」

全体的な傾向として、年齢を重ねるにつれて預貯金額が多くなっていくことがわかります。

さらに次のデータは一人暮らしの人の平均的な貯蓄率(臨時収入を含む、年間手取り収入からの貯蓄割合)です。

年代貯蓄率の平均
20歳代20%
30歳代16%
40歳代16%
50歳代12%
60歳代9%
70歳代9%

出典       知るぽると(金融広報中央委員会)「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果」

手取り収入の1〜2割程度を貯畜に回している人が多くなっています。30〜50代は、子育てや住宅購入などにより生活費が増加すること、60代以降は退職して収入が減ることにより、20代と比べると一般的に貯蓄率は減少する傾向にあるようです。これから貯畜を始める人は、手取り額の2割、20万円であれば4万円程度、30万円であれば6万円程度を目標にするとよいかもしれません。

貯畜ができる人はここが違う!節約を始める前のチェックポイント

貯畜ができる人はここが違う!節約を始める前のチェックポイント


貯畜ができる人とできない人には、どのような違いがあるのでしょうか。節約を始める前に、次の3つのポイントを確認しておきましょう。

  • お金を貯める目的や目標額が明確になっている
  • 収入と支出を把握している
  • お金の使い方にメリハリをつけている

お金を貯める目的や目標額が明確になっている

貯畜は目的ではなく、豊かな生活を実現するための手段にすぎません。目標がなく、やみくもに貯畜しようとすれば、モチベーションが保てず、節約も長続きしないでしょう。

一方、貯畜ができる人は、多くの場合、お金を貯める目的や目標額が明確になっています。いつまでにいくら貯めるのかを決めておくのが大切です。たとえば、住宅資金や老後資金のために貯畜をするのであれば、あらかじめ必要額を把握しておいたほうがよいでしょう。貯畜する目的をはっきりと意識して、節約に取り組むのがポイントです。

収入と支出を把握している

貯畜ができない人は「節約はしているのに、月末になるとなぜかお金が残っていない」という状況になっている人が多いでしょう。せっかく節約を続けていても、原因を理解していなければ、適切に対処できません。

言い換えれば、お金がたまらない原因を理解できれば、効果的に節約ができるようになります。貯畜ができる人は、収入と支出をしっかり把握できていることが多いです。普段どのような項目にいくら使っているのかを洗い出すことで、改善すべき項目や改善の余地がどのくらいあるか、判断できるようになります。食費の節約が必要な人もいれば、光熱費の節約が必要な人もいるでしょう。

支出を把握する方法としては、家計簿をつけるのがスタンダードな方法です。家計簿には、定期的に見直すことで、お金の使い過ぎを防ぐ効果もあります。

お金の使い方にメリハリをつけている

貯畜ができない人は、とにかく欲しいものを我慢して、安いものを買っていれば節約ができると思いがちです。しかし、実際は我慢が続くとストレスが溜まってしまい、衝動買いのような浪費につながる可能性があります。浪費が続けば節約に失敗してしまうでしょう。

貯畜ができる人は、自分の価値観に合わせて節約する項目を決めています。無理に趣味にかかる費用や食費を減らしたりすることはありません。無駄な項目だけを削り、価値を感じるものにお金をかけているのです。節約を成功させるためには、メリハリをつけたお金の使い方をすることが大切といえるでしょう。

仕組み化がおすすめ!一人暮らしの節約術4選

仕組み化がおすすめ!一人暮らしの節約術4選


我慢や辛さを伴う節約は長続きしません。ストレスがたまると、かえって支出が増えてしまう可能性もあるでしょう。無理なく節約を続けるためには、節約を「仕組み化」するのが大切です。一人暮らしの節約術としては、次の4つが効果的といえます。

  • 先取り貯蓄
  • 固定費の見直し
  • 自炊による食費の節約
  • キャッシュレス決済の活用

先取り貯蓄をしよう

「お金が余ったら貯畜をしよう」と考えても、うまくいかないことは多いでしょう。そこで役立つのが「先取り貯蓄」です。先取り貯蓄とは、毎月の収入から貯畜する分の金額をあらかじめ差し引いておき、残りのお金で生活費をやりくりする方法のことを指します。会社員の人であれば、貯畜専用の口座を作っておき、給料が入ると同時にお金を入れておけば、お金をむやみに使ってしまう心配もありません。銀行が提供する「自動積立機能」を使えば、お金を移動させる手間を省けるため、さらに取り組みやすくなるでしょう。

固定費を見直そう

支出は固定費と変動費の2つに大きく分けられます。

固定費
  • 家賃
  • 光熱費
  • 携帯料金
  • 保険料
変動費
  • 食費
  • 日用品費
  • 医療費
  • 娯楽費

一人暮らしの人が節約をするときは、まず固定費の見直しに手をつけましょう。というのも、固定費は一度見直せば、効果が長期間継続するからです。心理的な負担もさほどありません。

固定費を削減する代表的な方法としては、格安SIMや電気・ガス会社の移行、生命保険・損害保険の見直しなどがあります。少し手間はかかりますが、家賃交渉や引っ越しをして住居費を下げるのも手段の一つです。

シェアハウスを全国から探せるポータルサイト『シェアハウスチンタイ』
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自炊で食費を節約しよう

次のように、一人暮らしの家計において、支出に占める割合が多くなっているのが食費です。

 単身世帯
食費41,731円
住居費 ※122,118円
光熱費11,383円
家具・家事用品5,830円
被覆・履き物4,843円
保健医療7,703円
交通・通信18,916円
教育8円
教養娯楽17,654円
その他24,860円
支出合計155,046円

出典      総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」

※1 持ち家で家賃の支払いがない世帯も含む平均費用。住宅ローン費用は含まない。

支出が多いということは、削る余地が大きいともいえます。

食費を減らすためには、コンビニでの買い物や外食を控え、自炊をするのが効果的です。忙しく、毎日自炊する時間を確保するのが難しい人は、おかずを作り置きしておくのもよいでしょう。

キャッシュレス決済を活用しよう

キャッシュレス決済は、現金での支払いと異なり、一般的にポイント還元を受けられます。支払い履歴が残るため、家計の管理もしやすいのが特徴です。必要以上の現金を持ち歩かないようにすることで、浪費を防ぐ効果もあるため、積極的に利用しましょう。

よりお得に活用するためには、定期的に必ず発生する固定費の支払いにキャッシュレス決済を使いましょう。ポイントが貯まりやすくなります。

節約術を活用して貯畜習慣を身につけよう

節約術を活用して貯畜習慣を身につけよう


一人暮らしでも、貯畜をすることは十分可能です。ただし、貯畜を成功させるためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。とくに収支を把握することや、貯畜の目標を決めることは大切です。基本的なポイントを理解したうえで、具体的な節約術に取り組んでみましょう。一人暮らしの節約術は仕組み化するのがおすすめです。この記事で取り上げた節約術を参考にしながら、貯畜習慣を身につけましょう。

▼参考資料

  • 知るぽると(金融広報中央委員会)
  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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