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一番節約できるものはなに?知るだけで貯まる節約術17選をご紹介

目次

「節約術」にマイナスイメージを持つ人は多いかもしれませんが、手軽に取り組めて効果の高い方法もあります。さまざまな節約術の中から自分に合う方法を探してみましょう。

節約は生活を豊かにするための手段

節約は生活を豊かにするための手段


節約に取り組む前に大前提となる考え方を理解しておくことが大切です。それは、節約はあくまでも「手段」であって「目的」ではないということ。ケチケチすることや、我慢することが本質ではありません。無駄を省き必要なところにお金をかけ、豊かな生活をすることこそが節約の本質なのです。節約を辛く感じる人や、なかなか長続きしない人は考え方をあらためてみるとよいかもしれません。


節約を成功させるための4つのポイント

節約を成功させるための4つのポイント


具体的な節約術を実践する前に、押さえておきたいポイントが4つあります。

  • 収入と支出を把握する
  • ストレスのたまらない方法を選ぶ
  • 小さな目標を設定する
  • 急な出費に備えておく

収入と支出を把握する

どこに無駄が生じているのか、どこをどのくらい削る余地があるのかを確認するために、まずは収入と支出を把握することが重要です。

収支を把握するために家計簿を使う方は多いかもしれません。しかし、凝りすぎると面倒に感じてしまい、挫折してしまう可能性もあります。費目を細かく分けすぎないようにしたり、自分用に費目をアレンジしたりするのが、家計簿をうまくつけていくコツです。費目を固定費と変動費の2つに大きく分けておくのもよいでしょう。

収支を把握できれば、家計簿にこだわる必要はありません。家計簿をつけるのに抵抗がある人は、次のような方法を取り入れてみましょう。

  • レシートを保管しておく
  • キャッシュレス決済の支払い履歴を確認する

ストレスのたまらない方法を選ぶ

節約をすること自体がストレスになると「豊かな生活を送る」という目標が遠のいてしまうかもしれません。食費ばかりを削ったり、1円単位の細かい節約にこだわったりすると、ストレスが溜まることがあります。衝動買いをしてしまったり、食べる量が増えてしまったりなど、かえって支出が増える可能性さえあるでしょう。

節約をする上ではなるべくストレスがたまらないよう、手軽に取り組めて、効果も大きい方法を選びましょう。自分に合わないと思ったときはやめてしまうのも一つの手です。

小さな目標を設定する

節約のモチベーションを保つために、小さな目標を設定しましょう。はじめは「1か月に1万円食費を減らす」程度の小さな目標で構いません。成功体験を重ねることで、徐々に大きな金額を節約できるようになります。いきなり大きな金額を目標として設定しないのがポイントです。

急な出費に備えておく

生活費以外の急な出費に備えて、あらかじめお金を分けておきましょう。普段の生活において、予定外の出費はつきものです。大きな金額が急に出ていってしまうと、やる気を失ってしまい、節約が長続きしない原因になります。

税金や車検代など、ある程度予測がつくものを中心に、お金を準備しておくとよいでしょう。家計の急変に備えて、月収の3〜6か月分のお金を緊急予備資金として用意しておくのもよいかもしれません。

お金が手元にあるとつい使ってしまうという人は、予備資金専用の口座を用意して、預け入れるのも一つの手です。


一番節約できる方法は固定費の見直し!

一番節約できる方法は固定費の見直し!


数ある節約方法の中で、一般的に節約効果が最も高いと言われているのが固定費の見直しです。固定費とは、光熱費や携帯電話の基本料金、生命保険の保険料など定期的に定額で発生する費用を指します。固定費の見直しは、生活を大きく変えずに節約できるケースがほとんどです。一度見直してしまえば、その後も節約の効果が持続することからも、節約効果が高いといえるでしょう。

固定費の次に変動費を見直そう

食費や日用品代などの変動費の見直しは、固定費を見直した後に行いましょう。見直すべき費目は世帯ごとに異なりますが、支出の多い項目ほど削る余地があるといえます。

一般的な家庭の支出の内訳は次の通りです。世帯規模にかかわらず、食費が最も多くの割合を占めています。

 

 

2人以上の世帯

単身世帯

食費

79,401円

41,731円

住居費 ※1

18,338円

22,118円

光熱費

21,531円

11,383円

家具・家事用品

12,101円

5,830円

被覆・履物

9,063円

4,843円

保健医療

14,314円

7,703円

交通・通信

39,778円

18,916円

教育

11,905円

8円

教養娯楽

25,252円

17,654円

その他

47,342円

24,860円

支出合計

279,024円

155,046円

出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」

※1 持ち家で家賃の支払いがない世帯も含む平均費用。住宅ローン費用は含まない。


固定費の節約術7選

固定費の節約術7選


固定費をどれだけ抑えられるかが、節約を成功させるためのポイントです。必要性の低いものから順に見直していきましょう。具体的には次の7つの節約方法があります。

  • 保険の内容や保険料を見直す
  • 格安SIMへの移行を検討する
  • 不要なサブスクリプションサービスを解約する
  • 電気やガスの契約内容を見直す
  • 省エネ家電に買い換える
  • 車を持たないで生活する
  • 引越しや住宅ローンの見直しで住居費を下げる

保険の内容や保険料を見直す

生命保険や損害保険に加入しているものの、一度も見直しをしていない人は多いはず。必要な保険は、ライフステージによって変わってきます。今の自分にとって無駄な保障はないか、無理なく支払える保険料になっているかなどを確認してみましょう。必要に応じて、保障内容を見直したり、他の保険会社の商品と比較検討してみるとよいかもしれません。

格安SIMへの移行を検討する

一般的に、格安SIMは従来の大手キャリアと比べて携帯電話の基本料金が抑えられています。現在大手キャリアで契約をしている人は、格安SIMへの移行を検討することで、携帯電話料金を削減できる可能性があります。ただし、使い方によっては通話料金が高くなったり、通信速度が遅くなったりする可能性もあるため、契約プランは慎重に選びましょう。

不要なサブスクリプションサービスを解約する

サブスクリプションサービスは月額数百円で、さまざまなコンテンツを楽しめる仕組みになっています。手軽に始められる分、多くのサービスに登録している人も多いのではないでしょうか。同じカテゴリーで複数のサービスに登録している人もいるはずです。

基本的にサブスクリプションサービスは一度退会しても再入会が可能です。あまり利用していないサービスは思い切って解約してみましょう。

電気やガスの契約内容を見直す

電力やガスの自由化に伴い、現在では自分で選んだ電気会社やガス会社と契約できるようになっています。各社で料金プランは異なっているため、比較して契約内容を見直してみましょう。電気とガスをセットで契約したり、契約プランを見直したりするとお得になる場合もあります。

省エネ家電に買い換える

古い家電と比べると、近年発売されている家電は省エネ性能が高いとされています。たとえば、冷蔵庫の場合、10年前の商品と比べると約40〜47%の省エネ効果があるようです。省エネ家電を選ぶことで電気代を節約しやすくなるでしょう。

ただし、家電を全て買い換えるとなると、かなり多くの購入費用がかかってしまいます。買い替え時期や商品選びには注意が必要です。

車を持たないで生活する

自動車を所有していると、自動車保険や駐車場代、車検代など、さまざまな維持費用がかかります。都心部のように車がなくても生活ができそうな場合は、車を持たずに生活するのも一つの手です。カーシェアやレンタカーで必要な時だけ車を借りる方法もあります。

引越しや住宅ローンの見直しで住居費を下げる

賃貸物件に住んでいる場合は、引っ越しをすれば家賃を下げられる可能性があります。持ち家の人は、住宅ローンの借り換えを利用して金利負担を少なくできるかもしれません。一般的に固定費の中でも支払い金額の大きい住居費の支払いを減らせれば、大きな節約につながるでしょう。

ただし、他の固定費の節約方法と比べると手間がかかるため、まずは他の方法を試したうえで取り組んでみるのがよいかもしれません。


変動費の節約術6選

変動費の節約術6選


変動費を節約するコツは「自分の中でルールを決めておくこと」です。次の6つの節約術のうち、実践しやすそうなものから、日常生活に取り入れてみましょう。

  • なるべくコンビニで買い物をしない
  • 外食の回数を減らす
  • 洋服の購入はセールやフリマアプリを活用する
  • 冷蔵庫は定期的に空っぽにする
  • ペットボトル飲料を買い過ぎない
  • 銀行ATMの利用手数料を支払わないようにする

なるべくコンビニで買い物をしない

手軽に食材や日用品が購入できるコンビニ。しかし、多くの場合、自炊をする場合や、スーパーやドラッグストアで買い物をするのと比べて、割高になってしまいます。頻繁に利用すると支出が増えてしまう可能性があるため、なるべく利用を控えた方がよいでしょう。

外食の回数を減らす

外食は自炊と比べて出費が高くつきます。一食で数千円かかるケースも珍しくありません。家族が多い場合はさらに負担が大きくなるため、なるべく自炊を心がけましょう。ただし、外食を日々の楽しみとしている人も多いはず。ストレスをためないためにも、月1〜2回程度の外食はアリです。急に自炊を増やすのが難しい場合は、スーパーの惣菜やお弁当なども活用しましょう。

洋服の購入はセールやフリマアプリを活用する

セールやフリマアプリ、アウトレットなど、服を安く購入する方法は多くあります。積極的に活用しましょう。ただし、安い商品ばかり買うと、すぐに着られなくなってしまう可能性もあるため、価格と品質のバランスを確認したうえで購入するのがベストです。

冷蔵庫は定期的に空っぽにする

「自炊をしようと、はりきってまとめ買いをしたものの、食材を使い切れなかった」そんな経験はないでしょうか。自炊をするうえでは、食材を余らせてしまうのが一番の無駄です。冷蔵庫を定期的に空っぽにすることで、使い忘れることなく無駄なく食材を消費できます。買いすぎの防止にも役立つでしょう。

ペットボトル飲料を買い過ぎない

ペットボトル飲料は自販機でも手軽に購入できるため、つい毎日購入してしまいがちです。1日100円程度でも積み重なると大きな金額になります。ペットボトル飲料の購入は最小限にとどめ、自分でお茶や水を水筒に入れ、持参しましょう。

銀行ATMの利用手数料を支払わないようにする

一回あたり数百円の出費となる銀行ATMの利用手数料。積み重なると大きな出費になります。なるべく無料で済むように、手数料の優遇を受けられる銀行口座の開設を検討してみるとよいかもしれません。


その他の節約術4選

その他の節約術4選


固定費や変動費の節約を一通り実践したうえで、さらに節約をしたい人は次の4つの節約術を取り入れてみるとよいかもしれません。

  • 生活費の支払いにキャッシュレス決済を活用する
  • ポイントや割引クーポンなどを活用する
  • 貯蓄は先取りする
  • 身の回りを定期的に整理する

生活費の支払いにキャッシュレス決済を活用する

節約の心強い味方となるのが、クレジットカードやバーコード決済などの「キャッシュレス決済」です。現金とは異なり、一般的には支払いの都度ポイントがたまるため、お得になります。

ただし、お金を使っている感覚が薄れることで、つい使いすぎてしまうリスクはあります。使い過ぎを防ぎたい人は、デビットカードやチャージ式のキャッシュレス決済を利用するのも一つの手です。

ポイントや割引クーポンなどを活用する

ポイントサービスや割引クーポンが使えないか、確認してから買い物をするのもよいでしょう。とくに、利用頻度の高い店舗やサービスがある場合には、節約効果が高くなります。

貯蓄は先取りする

「節約をして余ったお金を貯蓄に回そう」と考えていても、計画通りにいかず、つい使ってしまうという人は多いはず。着実に貯蓄をしたいのであれば、毎月の収入から一定額を先に貯金する「先取り貯蓄」がおすすめです。会社員の方であれば、毎月給料日に貯蓄したい金額を生活費を管理する口座と別の口座に移しておくとよいでしょう。

身の回りを定期的に整理する

身の回りを定期的に整理することで、買い過ぎているものや、買うべきものを改めて把握できます。必要なものを必要なだけ買うことができれば、節約の目的はほとんど達成できているといえます。不要なものが見つかった時は、フリーマーケットやオークションなどで売ってお金にすることもできるため、定期的に整理をする癖をつけておきましょう。

挫折する原因に!やってはいけない節約術

一番節約できるものはなに?知るだけで貯まる節約術17選をご紹介

安いものばかりを買おうとしたり、目につきやすい食費だけを節約したりすると、短期的には節約ができるかもしれません。しかし、長期的に見れば、ストレスが溜まったり、支出を増やしてしまう可能性があります。即効性があるように見える節約術には注意しなければなりません。

安いものばかり購入する

安いだけが理由で商品やサービスを購入すると、結局使わず無駄になってしまうことが多くなります。とくに、セール商品は割引率が高いというだけで節約をした気になってしまいがちです。しかし、安さにつられて不要なものを買ってしまっては意味がありません。費用対効果に目を向けて、自分にとって本当に必要なものを購入しましょう。

食費ばかり節約しようとする

節約をするうえで一番最初に目につくポイントが食費。食費を節約の中心におきがちです。しかし「1円でも安く食材を買う」「安い食材ばかり買う」といった行動は、労力の割に得られる効果が薄いのが実際のところです。それどころか、ストレスが溜まったり、健康を損ねたりするリスクがあります。食費ばかりを節約する方法は、失敗する原因になりやすいため注意しましょう。


無理なく楽しく続けられる節約術からはじめてみよう!

無理なく楽しく続けられる節約術からはじめてみよう!


節約は本来、生活を豊かにするための行為です。節約にあまり良いイメージを持っていない人は、少し考え方を変えてみるだけで、楽しく節約に取り組めるようになるかもしれません。収支を把握し、ストレスが溜まりにくい方法から試してみましょう。何から手をつければいいかわからない人は、節約効果の高い固定費の見直しをするのがおすすめです。この記事を参考に、自分が続けられそうな節約術を探してみましょう。

参考資料
家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)

  • 監修者
    柳沢 俊宏さん

    徳島のワイゼットFPオフィス代表。税務署、国税局、財務省主税局で勤務後、独立。顧客利益優先の考えに基づき、相談・提案業務を生業とする独立系FP。

  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者  関東財務局長(金仲)第 1010号