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ポイント還元率とは? 考え方とお得に買い物するためのコツ

目次

クレジットカードやスマートフォン決済を利用する人なら、一度は目にしたことがある「ポイント還元率」。基本的な考え方を学び、よりお得に買い物ができるようになりましょう。

ポイント還元率とは?

ポイント還元率とは?


ポイント還元率とは、クレジットカードやQRコード決済などの利用金額に対して、何円相当のポイントがもらえるか、その割合を表したものです。たとえば、100円の利用金額に対して1円相当のポイントがもらえる場合、ポイント還元率は「1%」です。

ポイント還元率は、利用するサービスによって異なるのが一般的で、高ければ高いほど多くのポイントを獲得できます。

ポイント付与率やポイント交換率との違い

ポイント還元率と似た言葉として「ポイント付与率」や「ポイント交換率」があります。

ポイント付与率とは、利用金額に対して付与されるポイントの割合のことです。利用金額100円ごとに1ポイントが付与されるケースでは、ポイント付与率は「1%」です。一方、ポイント交換率は、現金や商品とポイントを交換するときの割合を表しています。たとえば、100ポイントを200円相当の商品と交換できる場合には、1ポイント=2円相当で、ポイント交換率は「2」です。

ポイントサービスの中には、ポイント付与率の高さをアピールしているものが多くあります。しかし、本当にお得かどうかは、ポイント交換率も加味して考えなくてはなりません。たとえばポイント付与率が10%、交換率が0.5のケースでは、100円の利用額に対して付与されるのは5円相当のポイントでポイント還元率は5%。しかし、ポイント付与率が5%であっても、交換率が2であれば、100円の利用額に対して10円相当のポイントが付与されるので付与率が低い後者の方がポイント還元率は10%で断然お得です。

お得なサービスを選ぶためには、ポイント付与率だけでなく、ポイント還元率に目を向けた方がよいでしょう。

お得に買い物をするにはどうすればいい?ポイント還元率を高める4つのコツ

お得に買い物をするにはどうすればいい?ポイント還元率を高める4つのコツ


ポイント還元率が高ければ高いほど、多くのポイントがもらえるため、お得に買い物ができます。ポイント還元率を高めるためには、どのような点に着目すればよいのでしょうか。

ポイント還元率の高いクレジットカードを利用する

クレジットカードのポイント還元率には各社で違いがあります。一般的なポイント還元率は0.3〜0.5%程度と言われているため、ポイント還元率が1%以上のクレジットカードを利用するのがおすすめです。

ポイント還元率が0.5〜1%程度の差しかない場合、わずかな差に感じられるかもしれません。しかし、クレジットカードの利用額を年間に換算すると数十万円以上となることもあります。公共料金をはじめ、ほとんどの生活費の支払いをクレジットカードで行っている場合、利用額はさらに多くなります。たとえば、年間の利用金額が100万円の場合、ポイント還元率に0.5%差がある場合は5,000円分、1%差がある場合は10,000円分、還元される金額に差が出るため、決してポイント還元率は無視できません。

クレジットカードを選ぶとき、「最大〜%」と表記されている場合、還元率は低いケースがあるため注意してください。また、クレジットカード会社の中には、若年層向けのカードを発行しているところもあります。同じブランドの一般カードよりもポイント還元率が高めに設定されているものがあるため、そのようなカードを利用するのも手段の一つです。

ただし、ポイント還元率だけに着目して、クレジットカードを選ぶのはおすすめできません。年会費や特典なども考慮し、使い勝手のよいクレジットカードを選びましょう。

利用する場面に合わせて決済手段を使い分ける

クレジットカードやQRコード決済を利用する場合、店舗やサービスごとに異なるポイント還元率が設定されているケースは多くあります。コンビニやスーパー、ネットショッピングなど、利用する場面に合わせて、その都度、最もお得な決済手段を使いわけることにより、総合的にポイント還元率を高めることができます。

クレジットカードとスマートフォン決済・電子マネーを組み合わせて使う

一般的に、スマートフォン決済や電子マネー決済に対応しているクレジットカードは、スマートフォンや電子マネーにチャージするタイミングと、決済をするタイミングの両方でポイントがたまる仕組みになっています。スマートフォン決済や電子マネーにチャージする際、クレジットカードを使うことで、より多くのポイントをためることができます。チャージにはクレジットカードを使いましょう。

キャンペーンに参加する

ポイント還元率を高めるためには、各種キャンペーンに参加するのも有効です。とくにQRコード決済では、抽選で支払金額の全額がポイント還元されるものなど、ポイント還元率が大幅にアップする、大規模なキャンペーンが実施されることがあるので、チェックして参加しましょう。

還元率が高いのにポイントがたまらないのはなぜ?4つの理由とは

還元率が高いのにポイントがたまらないのはなぜ?4つの理由とは


ポイント還元率の高いサービスを利用しているにもかかわらず、一向にポイントがたまらない場合、次のような原因が考えられます。

  • 利用頻度が低い
  • ポイントをもらうための利用基準額が高い
  • ポイントの付与条件を確認していない
  • ポイントの有効期限が短い

当てはまるものがないか、今一度確認してみましょう。

利用頻度が低い

そもそも利用頻度が低ければ、どんなに還元率が高かったとしても、ポイントはたまりません。利用する機会を増やしたい場合には、公共料金やインターネット料金など、固定費の支払いに使ってみるのも手段の一つです。年間に置き換えれば、多くのポイントがたまる可能性があります。

ポイントをもらうための利用基準額が高い

同じ付与率でも、ポイントをもらうための利用基準額が高い場合、ポイントはたまりにくくなります。たとえば「利用金額1,000円につき10ポイント」と「利用金額100円につき1ポイント」は、どちらもポイント付与率は1%です。しかし、「利用金額1,000円につき10ポイント」の場合、1,000円以下の少額決済や端数分についてはポイントがたまりません。何円支払っていくらポイントがたまるのかを事前に確認しておき、少額決済でもポイントがたまる決済方法も併用することが大切です。

ポイントの付与条件を確認していない

利用するサービスによってポイントの付与条件は異なります。提携店舗で利用した場合に限り、高還元率となるケースや、公共料金の支払いはポイント付与の対象外としているケースもあります。また、当初の付与条件が改悪され、通知が来ていたとしてもそれに気づかず知らないうちにポイント還元率が下がっていることもあります。決済会社からの通知は見逃さないように気をつけましょう。

クレジットカードやQRコード決済の利用頻度が高いにもかかわらず、ポイントがたまっていない、といった事態になる可能性もあるため、ポイントの付与条件についてはしっかり確認しておきましょう。特に普段利用する機会が多い店舗やサービスはどのくらいの還元率なのかを確認しておくことは大切です。

ポイントの有効期限が短い

ポイントの有効期限も、利用するサービスによって違いがあります。有効期限が短いと、ポイントがすぐに失効してしまうため、ポイントはたまりにくいでしょう。還元率が高いほど、ポイントの有効期限は短いことがあるため、注意が必要です。

ポイント還元率だけではなくポイントの使い方にも注意しよう

ポイント還元率だけではなくポイントの使い方にも注意しよう


よりお得に買い物をするためには、ポイント還元率だけでなく、ポイントの使い方にも目を向けてみましょう。なぜなら、いくらポイント還元率が高くても、用途が少なければポイントが無駄になってしまう可能性があるからです。どのような商品と交換できるのか、現金でのキャッシュバックは可能なのか、などについて、事前に調べた上で決済会社と契約するようにしましょう。

また、ポイントを交換するために必要な最低基準も、チェックしておくべき項目の一つです。その基準が高いと、いつまでたってもポイントを利用することができません。ポイントをためるために無駄遣いをしてしまうと本末転倒です。ポイント還元率だけでなく、ポイントの使い方もよく考えて、ポイント生活をエンジョイしましょう。

ポイント還元率を理解して家計の節約につなげよう

ポイント還元率を理解して家計の節約につなげよう


ポイント還元率への理解が深まれば、お得に買い物ができるようになるため、家計の節約につなげることができます。この記事の内容を参考にしながら、まずは情報収集をして、自分のライフスタイルに合った高還元率の決済方法を見つけましょう。

  • 監修者
    柳沢 俊宏さん

    徳島のワイゼットFPオフィス代表。税務署、国税局、財務省主税局で勤務後、独立。顧客利益優先の考えに基づき、相談・提案業務を生業とする独立系FP。

  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者  関東財務局長(金仲)第 1010号