自宅やカフェでは集中できない!利用者急増中のコワーキングスペースとは
コワーキングスペースという言葉を知っていますか?従来の事務所やオフィスのように、特定の人が占有して使うスペースではなく、さまざまな利用者が共有しながら働くオフィスのことを言います。近年はオフィスワーカーだけでなく、資格の勉強をする学生も利用するなど、年々利用者層は拡大しつつあります。本記事では、コワーキングスペースの特徴や利用体系について解説します。
コワーキングスペースとは?
コワーキングスペースとは、「共同」という意味をもつ接頭語「Co」に、「働く場所(Working Space)」を組み合わせた造語で、さまざまな職業や年齢の人が同じ場所を共有し、仕事をするオフィス空間のことを指します。カフェのように、座席が決められていないことが一般的で、その日の気分で自由に場所を選ぶことが可能です。近年は、共用スペースのほかに、専用個室を設置しているコワーキングスペースもふえてきています。
どんな設備(オプション)があるのか
コワーキングスペースには、主に以下のような設備やサービスがあります。
- オフィスワークに必要不可欠なデスクや椅子
- コンセントやフリーWi-Fi
- コピー機
- 鍵付きロッカー
- 郵便受け
- フリードリンク
- 時間制で利用できる会議室、専用個室
また、新規で法人設立する方向けに、オプションで登記利用プランを用意していることもあります。施設により設備やサービスの充実度は異なるため、詳しくは公式ホームページなどで事前にチェックしましょう。
利用するメリット・デメリット
利用するメリットとしては、下記の4つがあげられます。
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自宅で仕事や勉強をしようとすると、ついだらけてしまいがち。またプライベートの境界線を引くことが難しくなるケースもあります。コワーキングスペースを利用すれば、周りの目があるため、集中して仕事や勉強に取り組めます。
反面、下記のようなデメリットもあります。
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ほかの人と同じ空間を共有しているため、常に状況は変わります。混雑していると、良い席が確保できなかったり、アクセスが集中してネットワーク環境が不安定になったりすることも考えられます。
コワーキングスペースの利用体系とは?
利用体系は、大きく下記の2つに分かれます。
- 月額会員制プラン
- 月額会員制+時間制(ドロップイン)
次で、それぞれ詳しく利用方法を見ていきましょう。
月額会員制プラン
月額料金を支払うことで、コワーキングスペースを使用できます。なお、入会時には入会金を支払うことが一般的です。
プランは、利用できる時間やスペースによって、複数用意されている場合が多いです。たとえば、共用スペースを24時間365日使用できる「フルタイムプラン」、平日だけ利用できる「デイユースプラン」、専用個室も利用できる「プライベートプラン」などがあります。施設によっては、入会前に見学や1日体験ができるところもあるので、気になる施設は一度体験してみてもよいでしょう。
●こんな人におすすめ
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月額会員制プラン+時間制プラン
月額制のほかに時間制(ドロップイン)プランを設けているところもあります。時間制(ドロップイン)とは、その名のとおり、時間単位で利用できる利用体系です。多くの場合、1時間単位、1日単位で料金が設定されています。時間制(ドロップイン)のメリットは、会員登録が不要で、ふらっと気軽に立ち寄れること、そして利用分しか料金がかからないことです。
ただし、利用可能なエリアは主に共用スペースで、個室利用は不可または追加費用がかかることが多いです。
●こんな人におすすめ
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こんなサービスがあるコワーキングスペースも
近年は、サウナや宿泊施設などが併設された複合型コワーキングスペースも登場しています。たとえば、サウナとコワーキングスペースが融合した施設「コワーキングサウナ・KOOWORK(クーワーク)」や、ホテル併設型コワーキングスペース「.andwork」、猫と触れ合える「いいオフィス三軒茶屋 by 猫が邪魔するSANCHACO」など、細かなニーズに沿ったコワーキングスペースが各地にふえています。
自分にマッチしたコワーキングスペースを探そう!
コワーキングスペースは、施設ごとに利用料金や利用時間、広さ、設備が異なります。
作業に没頭したいと考える人が、利用者間の交流が盛んなコワーキングスペースに行ってしまうと、「仕事に集中できない」とストレスを感じるでしょうし、その逆もしかりです。まずは、ドロップインで数回利用してみて、自分にマッチした場所を探してみましょう。