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【2023年最新】メタバース(仮想空間)とは?メタバースでできること

2021年にFacebookが社名をMetaに変更したことで改めて注目を集めた「メタバース」。現在、エンターテインメント業界にとどまらず、都市や産業への利用も期待されています。本記事では、拡大するメタバースの概要やメタバースでできることなどについて解説します。

メタバースとは?

メタバースとは

メタバースは、「meta(超)」と「universe(宇宙)」の単語を組み合わせて生まれた造語です。「インターネット上の仮想空間」を指しますが、実際には明確な定義はないとされています。メタバース上では、インターネット上で自分の分身として使われる「アバター」を介して、コミュニケーションやエンターテインメント、取引などが可能です。近年はさらに産業での利用にも可能性があるとして注目が集まっています。

メリット・デメリット

次に、メタバースを利用する際のメリットやデメリットを見ていきましょう。

●メリット

1. 非現実的な体験ができる

メタバースの最大のメリットは体験価値の創出だと言えます。メタバースでは現実世界に存在する制約を受けないため、非日常な体験ができるのです。たとえば、メタバースでは離れた場所にいる二者が偶発的に出会うことができます。そして交流を通じ、新しいプロジェクトやビジネスを興していくことなども考えられるでしょう。またゲームの主人公になりきってシューティングゲームをしたり、メタバースの世界ならではの個性的なファッションを楽しむこともできます。

2. 場所の制約を受けない

メタバースはインターネット上の仮想空間のため、どこからでもアクセスできます。そのため、バーチャルオフィスやバーチャルイベントなどを例として、場所の制約を受けることなく利用できます。移動に伴う時間やコストを削減でき、生産性の向上や環境負荷の削減にも寄与するでしょう。また、感染症対策としても期待されています。

●デメリット

1. 依存性が強い

メタバースに入り込み過ぎると、現実世界に回帰ができない人が出てくる可能性が示唆されています。かつてのテレビゲームのように、「メタバース依存症」なるものが問題となるかもしれません。それにより、リアルなコミュニケーションへの影響も懸念されるでしょう。

2.コストがかかる

メタバースにアクセスするには、スペックの高いパソコンや専用のゴーグルなどが必要です。またインターネットのセキュリティ対策に加え、メタバース専用の対策も必要になってくるためそれなりのコストがかかるでしょう。コストを抑えるにはVRゴーグルのレンタルもオススメです。

3.法律などが整備されていない

まだまだ法整備がされておらず、当事者間のトラブルやハラスメント、青少年の犯罪などへの対策が不十分な状況です。

メタバースでできること

メタバースでできること

メタバースでは何ができるのでしょうか。下記に例をあげます。

人との交流

飲み会やさまざまなイベントなど、アバターを介して人との交流をメタバース上で実現できます。

ゲーム

最も活用が進んでいると言われるのが、ゲーム分野です。ゲームをしながらアバターを介してリアルタイムでプレイヤー同士の交流も楽しめます。よく知られるゲームの例としては、「フォートナイト」などがあります。

バーチャル都市

「渋谷区」公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」のように、メタバース上に都市空間を再現する「バーチャル都市」としての活用も期待されています。

バーチャルオフィス

オフィス環境をメタバース上で実現できます。リアルオフィスで自然に発生するコミュニケーションを再現するなど、コロナ禍で注目されている利用方法の一つです。

NFTの売買・展示や物販・Eコマース

複製できないデジタルデータで希少価値の高いNFT(非代替制トークン)をメタバース上で売買できます。そのほか、近年は物販やECをメタバースで実現する動きも見られています。

産業用メタバース

製品のプロトタイプ制作や工程管理、予知保全、従業員のスキルアップへの利用など、産業への応用の加速が期待されています。

メタバースの動向・将来性

メタバースの動向・将来性

Statistaによると、メタバースの世界市場規模は2021年の388.5億ドルから、2030年には6,788億ドルまで拡大すると予想されています。今後は爆発的な成長期待をもとに、企業のメタバース市場への参入、多様な主体によるメタバースの利活用が進んでいくでしょう。またその用途も、上記で見てきたように広がりを見せていくと考えられます。

メタバースは今後より身近なものになっていく

本記事で見てきたように、未だ明確な定義がないメタバースは、エンターテインメント分野にとどまらず、市場拡大とともに産業用途や街づくりなど、その用途も多様化していくと考えられます。そのため、ますます私たちの身近なものになっていくでしょう。今後はメタバースのメリット・デメリットを踏まえ、ツールとしてのメタバースを適切に使っていくことが利用者にも求められるようになるでしょう。

▼参考資料

  • Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会(総務省)
  • 令和4年版情報通信白書(総務省)
  • バーチャル渋谷(KDDI株式会社)
  • メタバースの概要と展望 第1回:メタバースの基本要素と7つの応用型(株式会社三菱総合研究所)
  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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