危険なスポーツTOP10は何?怪我のしやすさをランキングします!

スポーツは私たちの生活に楽しみと健康をもたらしてくれるものですが、その一方で、思いもよらないリスクが潜んでいることをご存じでしょうか?
ラグビーのように、体が接触するスポーツは容易に事故が多いと推察できますし、スノーボードのようなエクストリームスポーツも、怪我のリスクが高いスポーツだと言えるでしょう。
エクストリームスポーツという言葉は聞きなれない言葉かもしれませんが、近年登場した過激なスポーツの総称で、アクションスポーツとも呼ばれています。
そこでこの記事では、まず世界で「最も危険」と称されるスポーツを紹介します。その上で、私たちが一般的に楽しめる身近なスポーツを、怪我のしやすさでランキング形式にしてご紹介します。
「どんなスポーツなのか?」だけでなく、「なぜそのスポーツが危険なのか?」といった疑問に答える内容です。スポーツにスリルを求める人も、安全にスポーツを楽しみたい人も、ぜひ最後までお読みください!
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最も危険なスポーツとは
世界で最も危険とされるスポーツといえば、エクストリームスポーツではないでしょうか。また、他の競技スポーツと異なり、必ずしもスコアや勝敗を重視するものではなく、「自分の限界に挑む」という目的があることも特徴です。
まずは、世界で最も危険なスポーツと言われるエクストリームスポーツの中から5つの競技をご紹介します。
ベースジャンピング(BASE Jumping)
ベースジャンピングは、高層ビル(Building)、アンテナ(Antenna)、橋(Span)、崖(Earth)といった固定物から、パラシュートを使って飛び降りるスポーツです。
名前の「BASE」はこれら4つの固定物の頭文字を取ったものです。高い所から飛び降りるスリルと達成感が最大の魅力であるアメリカ発祥のスポーツです。
低高度でのジャンプは、パラシュートが開くまでの時間的な猶予が短く、風の影響やコントロールミスにより建造物や崖に衝突する危険性が非常に高くなります。また、緊急時の対応が難しく、致命的な事故につながる可能性があるスポーツです。
ウィングスーツフライング(Wingsuit Flying)
ウィングスーツフライングとは、体の両腕と足の間に膜状の生地が付いた特殊なスーツを着用して滑空するフランス発祥のスポーツです。
スカイダイビングやベースジャンピングと組み合わせて行われることが多く、自然の中で自由に滑空する感覚と風景の美しさを楽しむことができます。
ただし、高速での飛行は途中で岩や木などの障害物に衝突するリスクが高くなります。また、パラシュートの展開タイミングを誤ると墜落の危険性が増すリスクの高いスポーツです。
フリースタイルモトクロス(Freestyle Motocross)
オフロードバイクを使用し、高所からジャンプしながら空中でアクロバティックな技を披露するスポーツです。
スピード感と空中でのダイナミックな動きが見どころで、観客を魅了します。こちらはアメリカが発祥のスポーツです。高所からのジャンプや空中でのアクロバティックな技の最中にバランスを崩すと、地面への激突や他のバイクとの接触による傷害のリスクがあります。
ケーブダイビング(Cave Diving)
水中洞窟で行うダイビングで、洞窟探検とスキューバダイビングを組み合わせたアクティビティです。通常のダイビングよりも特殊な装備と技術が必要です。
人跡未踏の場所を探検する感覚や、洞窟内の神秘的な景観を楽しむことができるフランス発祥のスポーツです。狭く暗い水中洞窟内でのダイビングは、進路を見失う可能性、酸素供給の問題、急な水位変動などの危険が伴います。緊急時の脱出が困難で、命の危険が高いスポーツです。
ビッグウェーブサーフィン(Big Wave Surfing)
高さ6メートル以上の巨大な波をサーフィンで乗りこなすスポーツです。通常のサーフィンよりも、波の高さや力が大きく、危険性も高まります。
自然の圧倒的な力を感じながら波を乗りこなすスリルと達成感が味わうことができる、ハワイ(アメリカ)発祥のスポーツです。
巨大な波に挑むため、波に飲まれると長時間水中に留まる危険があります。また、海底やサーフボードとの衝突、さらには海洋生物との遭遇によるリスクも存在します。
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身近だけれど危険なスポーツTOP10
スポーツ庁の調査 令和3年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」について(速報値)によると、成人の週一回以上のスポーツ実施率は56.4%となっています。つまり、社会人の2人に1人は休日にスポーツを楽しんでいるということです。
ただし、一般人が休日に楽しむスポーツは、先ほど紹介したエクストリームスポーツではないでしょう。もっと身近で安全なスポーツです。では、私たちが一般的に楽しむスポーツの中で、比較的危険度が高いものとはどのようなものでしょうか。
公益財団法人スポーツ安全協会は、損害保険各社と協力して、競技中の事故にかかる治療費などを補償するスポーツ安全保険を展開しています。同団体がまとめた「スポーツ安全保険加入者および傷害事故統計データ(令和4年)」より、傷害事故が起こりやすいスポーツをランキング形式でご紹介します。
ただし、スポーツの種類によって、競技者の年齢も違うため、その点は考慮してご覧ください。
第10位:相撲
相撲は日本の伝統的な格闘技であり、土俵上で相手を倒すか、土俵外に出すことで勝敗を決める比較的わかりやすい競技です。
アマチュア相撲は大相撲と異なり、まわしの下にショーツを着用します。また、体重別に階級が分けられており、公平性が重視されています。
日本国内では、学生相撲(高校・大学)、社会人相撲、地域クラブなど、国際大会では、国際相撲連盟(IFS)が主催する「ワールドゲームズ」などが実施されています。
安全保険加入者における相撲競技者の割合は0.06%であり、競技人口は多くありません。安全面に配慮したルール運営が徹底されてはいるものの、格闘技であるためにどうしても事故は起こるようです。
第9位:レスリング
レスリングは相手をマットに抑えつけたり、技をかけてポイントを競う格闘技です。フリースタイルとグレコローマンスタイルの2種類があります。
アマチュアレスリングでは、怪我のリスクを軽減するため、専用のマットや防具が使用されますが、それでも事故率は高くなっています。
第8位:ホッケー(陸上)
ホッケー(陸上)は、スティックを使ってボールを相手のゴールに入れることで得点を競うスポーツです。フィールドホッケーとも呼ばれ、芝生や人工芝の上で行われます。
ホッケーのボールは硬く、高速で飛ぶため、直撃すると打撲や骨折のリスクがあります。スティックが誤って手や腕に当たる場合もあります。
第7位:バスケットボール
バスケットボールは、5人制のチームスポーツで、ボールを相手のゴールに入れることで得点を競います。スピード、戦略、チームワークが重要です。
NBAなどのプロリーグが世界的に人気で、日本でもBリーグが盛り上がっています。そのため、学校の部活動や地域クラブでの活動も活発です。安全保険加入者におけるバスケットボール競技の割合も5.88%となっており、他の競技と比べても競技人口が多い部類に入ります。
バスケットボールはスピーディーな動きや激しいプレイが特徴で、怪我が比較的多いスポーツの一つです。急な動きの変化による、足首の捻挫、膝の靱帯損傷、突き指など、競技中に様々な事故が起こりえるスポーツです。
第6位:馬術(乗馬)
馬術(乗馬)は、馬と人が一体となり、障害飛越や演技の美しさを競う競技です。馬の調教技術や騎手のバランス感覚が求められます。オリンピック種目として実施されており、日本でも競技人口が増加しています。
映画「スーパーマン」で活躍した俳優、クリストファー・リーヴは乗馬中に落馬し、脊髄損傷を起こして首から下が麻痺してしまいました。乗馬の危険を改めて示した事故とも言えるでしょう。
第5位:柔道
日本発祥の武道で、投げ技や寝技を駆使して相手を制する競技です。礼儀や精神性も重視されるため、国内では学校教育の一環としても取り入れられています。
教育手段として取り上げられる一方で、相手を投げたり、抑え込んだりするスポーツであるため、高い身体的負荷がかかります。特に投げ技では、高速で地面に落ちることが避けられず、受け身が不十分だと頭部や頚椎に大きな衝撃がかかり、脳震盪などの重度の怪我に繋がるケースもあります。
抑え込みや関節技では、無理な体勢を強いられることがあり、脱臼や靭帯損傷を起こすこともあります。
第4位:アメリカンフットボール
アメリカンフットボールは攻撃と守備に分かれ、ボールを相手のエンドゾーンに持ち込むことで得点を競うスポーツです。戦略性が高く、各選手に専門的な役割が求められます。アメリカではNFLが非常に人気で、日本でも大学リーグや社会人リーグが存在します。
競技中はタックルやブロックなど、身体の激しい衝突を伴うプレイが多く、これが骨折、捻挫、筋肉損傷などの怪我につながる原因となります。
強靭な体を持つ選手同士が全力でぶつかり合うことで、衝撃がさらに大きくなり、怪我のリスクが高くなるスポーツだと言えるでしょう。
第3位:体操競技・新体操
体操競技は、床運動、跳馬、平均台などの種目で技術と芸術性を競います。また新体操は、リボンやフープなどの手具を使い、音楽に合わせて演技を行う競技です。
一見すると怪我のリスクが少ないと思われがちです。しかしながら、体操競技では高い跳躍や空中での回転・捻り技など、身体に大きな負荷がかかる技術を競うため、実は大きなリスクがあります。技が失敗すると、不安定な着地や転倒につながり、当然怪我の危険性も高まります。
また、平行棒、鉄棒、跳馬などの器具を使用するため、器具から落下するリスクがあります。特に鉄棒では、高所からの落下による怪我が多いとされています。
第2位:ラグビー
ラグビーは楕円形のボールを使い、相手陣地にボールを持ち込むことで得点を競うスポーツです。フィジカルコンタクトが多く、戦略性と体力が求められます。ワールドカップなどの国際大会が開催され、世界的に人気の高いスポーツです。
ラグビーはタックルやスクラム、ラック、モールといった身体の接触を前提とする競技です。衝突の激しさにより、骨折、打撲、脱臼などの怪我が多発する、非常に怪我が多いスポーツだと言えるでしょう。
第1位:ドッジボール
複数のプレイヤーがボールを投げ合い、相手チームの選手に当ててアウトにする競技です。反射神経や俊敏性が求められ、チームワークも重要となります。
学校の体育やレクリエーション活動で広く行われています。また、競技人口が多く、地域や全国レベルの大会も開催されています。様々な年齢層の人が気軽に楽しめる印象が強いスポーツですが、その特性から意外にも怪我が多い競技となっています。
実は急な方向転換やジャンプなど、瞬発力を必要とする動作が多くあり、足首や膝の捻挫、筋肉の張り、肉離れなどが起こりえます。また、ボールを強く投げることで、特に肩や肘に過度な負担がかかることがあります。
気軽に参加できるスポーツであるがゆえに、準備体操などが疎かになったり、普段スポーツをしていない人が急に参加して怪我をしてしまうこともあると考えられます。
スポーツと怪我のリスクに対する意識を高めよう
スポーツは私たちの生活に楽しさや健康をもたらしてくれるものですが、一方で、思いもよらないリスクが潜んでいることも忘れてはいけません。ドッジボールのように身近なスポーツであっても、準備運動不足や技術的な課題から怪我が発生しやすいという現実があります。
この記事では、怪我のリスクが高いスポーツを取り上げ、それぞれの競技の特徴と危険性について解説しました。怪我を回避するためには、まず自分の体力や技術レベルを正しく理解し、無理のない範囲で運動することが大切です。
そして、スポーツを楽しむ前には、十分な準備運動とウォームアップを心がけましょう。
それでも、完全に怪我を無くすことは難しいものです。大切なのは、怪我をしたときには十分な治療と休養を受けられるようにしておくことです。スポーツを趣味にされている方は、怪我に備えて医療保険等の加入を検討してみてはいかがでしょうか。
ドッジボールですら、入院する事故が発生しています。バスケットやサッカーなど、人と接触するスポーツを行っている方は、是非検討してみてください。民間の医療保険であれば、このようなスポーツによる怪我だけでなく、病気も保障されているので、安心できるのではないでしょうか。
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▼参考
スポーツ実施率
出典:スポーツ庁 令和3年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」について(速報値)
傷害発生率
出典:公益財団法人スポーツ安全協会 スポーツ安全保険加入者および傷害事故統計データ(令和4年)