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新NISAで投資信託orETF?FPが教えるお得な選び方とは

目次

2024年からついに新NISA制度が始まります。
新NISAでつみたてをするときに、投資信託とETFのどちらがお得なのかを悩む人は多いのではないでしょうか。

本記事では投資信託とETFのどちらを使ってつみたてるべきかをお悩みの方へ、投資信託とETFのそれぞれの特徴を解説します。
銘柄等を選ぶ際に失敗してしまうと、新NISAの強みを活かしきれません。投資信託とETFについて正しく理解し、資産形成に役立ててください。

新NISAのつみたて投資枠で投資できる運用商品

積み木と資産運用

新NISAのつみたて投資枠で投資できる商品は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託・ETFに限られています。
これは現在のつみたてNISAの対象商品をそのまま引き継ぐ形で、金融庁が定めている基準をクリアした商品のみが対象です。

投資信託・ETFに共通する基準は以下の通りです。

  • 信託契約期間が無期限又は20年以上であること
  • 分配頻度が毎月でないこと
  • ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ運用ではないこと
  • 受益者ごとの信託報酬等の概算値が通知されること

上の要件に加え、投資信託とETFのそれぞれに追加の要件が求められています。
ここでは主な基準を説明します。

つみたて投資枠で投資できる投資信託の基準

  • 主な投資対象に株式を含むこと
  • 販売手数料、解約手数料、口座管理手数料がゼロであること
  • 信託報酬が一定の水準以下であること

つみたて投資枠で投資できるETFの基準

  • 指定されたインデックスに連動していること
  • 投資対象が株式であること
  • 最低取引単位が1,000円以下であること
  • 販売手数料が1.25%以下、口座管理手数料がゼロであること
  • 信託報酬が0.25%以下であること

このように新NISAのつみたて投資枠で投資できる商品には厳格な基準が設けられています。
そのため2023年11月現在、基準に適合している商品は投資信託では約250本ありますが、ETFでは8本しかありません。

ただし新NISAの成長投資枠では、レバレッジETFを除いたほとんどのETFにも投資ができます。
選べる商品の幅が圧倒的に広がりますので、ETFでつみたてる場合は成長投資枠を併用することが前提になるでしょう。

「ETF」と「投資信託」と「株式」の違いは?

ETFとは?


ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。投資信託の一種ですが、上場株式と同様に証券会社を通じて注文を行います。
ETFは、指数と同じ動きをするように複数の銘柄を組み合わせて運用されています。
そもそも「ETF」と「投資信託」、「株式」の違いは何なのでしょうか。詳しく解説していきます。

「ETF」と「投資信託」の違い

ETFは投資信託の一種ですが、ETFと投資信託の最大の違いは「上場しているか」「上場していないか」にあります。
投資信託は1日に1回算出される基準価額で売買されますが、ETFは株式と同じように値動きを見ながら取引所でリアルタイムに売買ができます。
また、ETFは証券会社だけでしか取り扱いがない一方で、投資信託は銀行や郵便局などでも取り扱っています。

「ETF」と「株式」の違い

ETFと株式は、市場でリアルタイムに取引できる点が共通しています。対して、ETFは少ない資金で簡単に分散投資が可能なことが株式投資と異なります。
例えば、株式投資では複数の個別銘柄を買おうとすると多額の資金が必要ですが、ETFは1つのETF銘柄を購入するだけで様々な対象に分散して投資することができます。

投資のリスクを抑えるためには、1つの商品に集中投資するのではなく複数の商品に投資する分散投資が有効です。
個別株ほどのリターンは望めませんが、分散投資によりリスクが抑えられるのがETFです。

新NISAでつみたてるなら投資信託とETF、どっちがお得?

つみたて

それでは新NISAでつみたてることを前提として、投資信託とETFのそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。

投資信託のメリット

複利効果が活かせる
新NISAで購入できる投資信託の多くは分配金が支払われない商品です。
分配金のない投資信託では、運用収益を投資家に分配せず再投資することで、複利効果により分配金のある投資信託よりも効率良い運用が期待できます。
この複利効果は運用期間が長期になればなるほど大きな成果を発揮します。

投資信託の購入は、証券会社によっては最低金額が100円から可能となっていますので、少額からの積立投資に向いています。
そのため、複利効果に期待して新NISAの非課税枠を最大限活用するなら、投資信託のつみたてがおすすめです。

ETFに比べて商品数が多い
2023年11月現在、新NISAのつみたて投資枠で購入できる対象商品は、金融庁が定めた要件を満たした商品のみ対象であり、投資信託の方がETFより圧倒的に数が多いです。
指数に連動するインデックスファンド以外にも、アクティブファンドも選べます。

情報を精査し、自分で納得する商品をじっくりと選びたいという方には、選択肢の多い投資信託が向いているかもしれません。
なお、成長投資枠ではレバレッジETFを除いたほとんどのETFに投資が可能です。

投資信託のデメリット

売買価格が分からない
投資信託は1日に1回算出される基準価額で売買されます。
しかし、この基準価額は注文の申し込みを締め切った後に公表されるため、注文を出すときにはいくらで売買されるかが分かりません。
そのため、事前の予測とかけ離れた想定外の売買価格となることもあります。

ETFのメリット

リアルタイムかつ自分の指定した価格で注文できる
注文する際に売買価格が分からない投資信託とは異なり、ETFは上場株式と同じく自分の好きなタイミングで、自分の希望する価格での注文ができます。

分配金が受け取れる
ETFは定期的に分配金が払い出されます。
定期的に分配金を受け取って、投資の成果を実感したい人にはETFがおすすめです。普段の収入にプラスして分配金を安定して受け取れれば、日々の生活にゆとりが生まれるでしょう。

ETFのデメリット

自動で分配金の再投資ができない
定期的に分配金を受け取れるというメリットは、長期的な運用を考えるとデメリットになってしまいます。
ETFでは定期的に分配金が払い出されるため、分配金のない投資信託と異なり自動で再投資がされません。
そのため分配金のない投資信託に比べると、複利効果の面では劣るというのがデメリットです。

また、分配金を再投資するには手動で再度ETFを買い付ける必要があり、取引に手間がかかってしまいます。
長期の積立投資で複利効果を最大限に活かしたいのであれば、ETFよりも分配金のない投資信託の方がいいでしょう。

投資信託とETFを組み合わせて投資する方法もある

投資信託とETFの組み合わせ

新NISAの強みを活かすためには、銘柄選びが非常に重要です。最後に、投資信託とETFのメリットをそれぞれおさらいしましょう。

【投資信託のメリット】

・複利効果を活かせる
・多くの選択肢の中から自分が納得するものを選べる
・買付時の金額指定が可能で少額から積立できる

【ETFのメリット】
・自分の好きなタイミングで売買できる
・定期的に分配金を受け取れる
・売買等をタイムリーに行って短期的に収益を狙える

投資信託とETFのどちらにもメリット、デメリットがあるので、自分の運用スタイルにあった方を選んでくださいね。
新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠が併用できるのも特徴です。
投資信託とETFのどちらか一方に決めずに、組み合わせて投資することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ソナミラでは、コンシェルジュに相談しながら新NISAの投資対象を決めることができます。新NISAを始めてみたいけれども、何をやったらいいか分からないという方は、ぜひソナミラのコンシェルジュに相談してみてください。
オンラインであればどこででも、何度でも相談は無料です。この機会に、ソナミラのコンシェルジュに相談してみてください。

ソナミラは、楽天証券株式会社を所属金融商品取引業者とし金融商品仲介業を行っております。この記事でご紹介したETFは楽天証券でお取り扱いがございますが、ソナミラでは取り扱っておりません。

▼参考
金融庁「つみたてNISAの概要」
つみたてNISAの概要 : 金融庁 (fsa.go.jp)
金融庁「長期・積立・分散投資に資する投資信託に関する ワーキング・グループ」報告書
01.pdf (fsa.go.jp)

  • 監修者
    水野 崇さん

    水野総合FP事務所代表。個別相談、執筆・記事監修、講師、取材協力などマルチに活躍する独立系ファイナンシャルプランナー。学校法人専門学校非常勤講師。 【メディア掲載】毎日新聞|朝日新聞|中日新聞|東京新聞|朝日中高生新聞|物流産業新聞社|Yahoo!ニュース|女性自身|プレジデントオンライン|日本FP協会 他多数

  • ソナミラ編集部さん

    「健康で豊かなミライにソナえる」をコンセプトに、マネー・ライフデザインをテーマとしたコンテンツを発信しています。 あなたの可能性を広げるため、読んでためになったと思える記事の制作を心掛けています。

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ソナミラ株式会社 金融商品仲介業者  関東財務局長(金仲)第 1010号