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【ソナミラ社員座談会】NISAでの運用ってぶっちゃけどうなの?(後編)

目次

前編に引き続き、NISAでの運用についてのソナミラ座談会の様子をご紹介します。

※座談会で話している内容は、あくまでも個人の見解になります。資産運用における結果は自己責任となりますので、ご留意ください。

【リスクについて】

小笠原:それでは、リスクをどう管理しているか、どういった工夫をされているかについて教えてください。

飯沼:個人的に一番大事だと思っているのは、そのお金って何年運用できますか?っていうことだと思います。

20年間運用できる資金だったら、よっぽどのことがない限りは、ずっと下がり続ける可能性は低いので、多少ハイリスクなものに投資をしてもいいと思います。

10年後に必ず使う資金だったら、リスクを下げて、変動幅が少ないものに投資をしないといけないと思います。

また、5年後に使う資金だったら、確実性の高いものに投資するっていう、そういう判断が必要かなって思っています

さらに、自分のことを想像してみていただいて、投資信託や株式などを購入して、しばらく放っておける方ならいいんですけど、毎日値動きを見て、心配で夜も眠れないとかになりそうな場合は、健康的じゃないので、そういう方はそもそもあんまりやらない方がいいと思います。そういった心配をカバーするのが、IFAだったりするんですけどね。

渡部:私も似てるんですけど、楽天証券のシミュレーション等を活用して、最終的にいくら必要で、運用期間がどれぐらいとれるかっていうところから、リターンがどれぐらい必要になるかを逆算しています。

一般的に、リターンの高さ=リスクの高さなので、必要な金額と、運用できる期間によって、どれぐらいのリスクをとらないといけないかが変わってくるわけです。

ご自身が取れるリスクがどれぐらいなのかを測るには、楽天証券では100円から投資ができるので、私はまず100円でいいからやってみてくださいとお伝えしています。100円が70円になってしまった時と、50円になってしまった時、心理的にどうなのかを感じてもらうためです。そしてそれが10万円、100万円になったらどう思うのかを考えてみてもらいます。実際やってみないとい分からないっていうのがあると思うので。

飯沼:私は、投資をしないっていうのは逆にすごいリスクをとっていると思っています。

最近多くの物の値段が上がっていますけど、同じ値段でも量が減らされたりとかもありますよね。30年前のものが、今いくらになってるのか・・・

それを考えると、何にも投資をしないっていうのは、その分損したっていう考えになるので、何にもしないっていうのはめちゃくちゃリスクをとってるんだと思っています。

長司:私は、リスク許容度は若干ずれてるんですけど・・・

でも、これぐらいは現金で持っていた方がいいかなっていうのは、具体的な金額があるので、それは絶対使わないお金として別の口座に振り分けています。

毎月入ってくるお給料も、〇〇円は絶対別の口座に振り分けるって最初に決めて、お給料が入った瞬間に別の口座に入れています。そして、それ以外の分は自由に使っていいことにしています。

 小笠原:先取り貯金ですね。SNSとかでもよくお勧めされてますよね。

長司:はい。最低限の金額はちゃんと確保しています。

お客さまで、投資をしたいけど怖いっておっしゃる方には、円で全ての資産を持っていることについて考えていただくようにしています。具体的には、日本の国力とか成長力に期待していますか?ってお聞きするんですけど、そうするとだいたいの方が、いや、してないですって。

ということは、円だけでお金を持ってるって、日本に100%投資をしてるっていう状況なんですよってお伝えすると、「はっ!」って気づかれる方が多いです。

小笠原:確かに、外貨=怖いというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますけど、円だけを持っていることの方が怖いのかもしれませんね・・・

長司:株式については、何円になったら買おうって思っていても、いざその株価になったら踏ん切りがつかなくて買えないっていうお客さまには、指値注文*4をお勧めしています。

実際私も、数か月前にある商社株を購入したんですけど、買いたい価格があって、でも仕事中にずっと株価を見てるわけにはいかないので、指値注文をしておきました。そうしたら、仕事中に勝手に買えてました(笑)

*4 指値注文:売買する際に「1,000円で100株買いたい」というように株価を指定して注文を出す方法

渡部:人の場合は心理面がかなり作用するので、買いたくても買えないとか、損切りできないとかになっちゃいますよね。なので、機械的に売買できる仕組みづくりをしないと、うまくいかないっていうのは、投資の場合は結構あるのかなって思っています。だから今運用で、AIを活用したシステムが流行ってるじゃないですか。あれは、投資信託の銘柄とかを自動的に入れ替えてくれるんですけど、ああいうのが出てきてるのってそういうことだと思うんです。なので、そういう仕組みを自分の中で作っておくといいかなって、長司さんの話を聞いて思いました。

飯沼:個人向けの営業をしていた時に、価格をそんなに気にしない方って、結構利益が出てた様に思います。投資をしたら、しばらく放っておくというのが理想だと思いますね。

その為には、さっき長司さんがおっしゃったように、使うお金はちゃんと確保しておいて、すぐには使わないお金で投資をする、そしてあとはしばらく放っておくことですね。

長司:あと、よく分からないでやるっていうのが一番よくないですよね。

渡部:そこが結局怖さにつながるんですよね。

長司:よく分からないと、いつ売っていいか、このまま持ってていいかも分からなくなっちゃいますよね。何か人に勧められたら、一度ご自身で内容を調べていただいて、ちゃんと納得してから購入していただいた方がいいと思います。

飯沼:確かに、投資しているものの中身を知らないでやっている方って結構いらっしゃいますね。

S&P500っていう言葉は知っていても、どういった銘柄が組み込まれているのかをご存じない方もいらっしゃいます。S&P500に組み込まれている銘柄を見てみると、よく名前を耳にする大きな会社がたくさん入っていることに気づかれると思うんですけど、こんな大きな会社がすぐに倒産する可能性は低いだろうと、安心につながるんじゃないかと思います。

小笠原:お話しを伺っていると、マーケットが上がろうが下がろうが、基本的には気にしない、長く持つっていうのがベースにあるのかなって思いますし、それだけのリスク配分をあらかじめわかったうえで購入しているっていうのがありますね。基本的には一喜一憂しないというのが、投資原則としてあるわけですね。

飯沼:一喜一憂は、ぶっちゃけします。気にしないと思っていても、正直気になっちゃうんです。

今日、日経平均が1,000円下がった、やばいな、と思うのはいいんです。でも、慌てて売るのは良くないんです。

渡部:興味を持つことは、いろいろ勉強になるのでいいですよね。株価が下がったら、何で下がったんだろうとかを考えることで、金融リテラシーが上がって、怖さがどんどん薄れていくんじゃないかと思います。

飯沼:上がった理由、下がった理由って、誰にも完全には分からないんです。分からないことを怖がらないというのは大事かもしれないですね。

小笠原:それはいいフレーズですね。

長司:私は、下がった時は逆に買い増したり、新たな銘柄を買うチャンスだと思っています。私は今、新しく買いたいので早く下がらないかなって思ってるぐらいです。下がる=買い増すチャンスっていうのを心に決めておくと、下がっても、じゃあ何を買おうかなって楽しくプラス志向に捉えられるんじゃないかなって思います。

小笠原:一般的な人は、下がった時に買い増すっていう考えがあまり無いと思うんですよね。

渡部:確かに普通は、下がった時は早く売らなきゃ、何で悪いものを買い増しなんかするんだ、ってなりますよね。

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【下落時こそチャンス?】

小笠原:一般的にはそうなっちゃいますよね。そこをプロの人っていうのは、下がった時こそチャンスってよく言うじゃないですか。それがぴんとこないんですよね。

飯沼:チャートを見てもらえればって思うんですけど、下がる時は一気に下がるんですけど、上がる時はゆっくり上がるんです。一回下がると、すぐ上がらないから不安になると思うんですけど、長い目で見たら右肩上がりになっているチャートって多いんですよ。

渡部:ロジックだけでいえば、下がった時に買うっていうのは平均単価を下げるっていうことになります。なので、より少ない上がり幅でも利益がでるようにするっていう仕組みを作れるんです。そこが分かれば高いところで買っちゃった方は、下がった時に売るんじゃなくて買おうってなる可能性が出てきます。より早く損を回復できるっていうことなので。

長司:一番安い時に買って、一番高いときに売るっていうのをみんなしたいわけじゃないですか。なので、一番下がってる底値で買えるかもしれないと思ったら、結構ワクワクしますよね。

小笠原:そうですね。自分がその銘柄を持っていない場合はそういう発想になるんですけど、自分がその銘柄を持っていて、それが実際下がってしまった時に、さらにお金を投資して買うっていうのが難しく感じます。

飯沼:ただし、個別株だったら、逆にそこでやめておいた方がいいってこともあるので注意が必要です。

指数に連動しているインデックスファンドとかは、買い増してもいいと思いますけど。

【NISAの成長投資枠・つみたて投資枠の使い分け】

小笠原:NISAが新しくなって、インデックスファンドで長期投資というのが浸透しつつあると思うんですけど、NISAに関して、成長投資枠・つみたて投資枠がある中で、皆さんどうやって使い分けていますか?

飯沼:つみたて投資枠は積立てるために使って、成長投資枠は自由に売り買いする枠として考えています。NISAが新しくなって一番いいなと思うのは、投資できる枠が増えたというのもあるんですけど、保有しているものを売ると、翌年にまた購入できる枠が戻るっていうところ、そして非課税保有期間が無期限になったっていうところだと思うんです。

長司:今まで期限がありましたもんね。

飯沼:はい。期限があると、タイミング的に上がる前に売らなきゃいけないこともあって、税制のメリットが享受できないじゃんって思ってたんですよね。

小笠原:そもそもNISAって税制優遇メリットが大きいですよね。

飯沼:NISAって、利益(配当含む)に対して税金がとられないめちゃくちゃすごい制度なんだと思います。

もし100万円利益が出たら、本来だったら約20万円税金が取られるところ、それが取られないってすさまじいメリットですよね。

渡部:そうですよね。ほんとにすごい制度だと思います。

ちなみに私は、つみたて投資枠でS&P500に連動した投資信託を持ちつつ、成長投資枠で個別株をちょっと保有しています。個別株は、上がっても下がっても持ち続けるつもりで持っていて、短期売買という目的で成長投資枠は使っていません。将来的に何倍かになったらいいなっていう想いでやっています。

長司:私は、成長投資枠で株式を買っています。ゴールドマンサックスが選ぶ日本の優良株の中に入っていた株式を昨年買いました。高配当株で、安定性があると思ったんです。短期の売買は想定していなくて、長期で保有するつもりです。

渡部:ちなみに、NISAでは配当にも税金がかかりませんよね。

長司:そうなんです。配当も税金かからないのが嬉しいですね。

小笠原:NISAの2つの枠(つみたて投資枠・成長投資枠)は、使い切った方がいいと思いますか?

課税口座とNISA口座で、商品を分けたり、すみ分けは考えていますか?

飯沼:NISA口座でだいたいの運用商品は買えるので、まずはNISA口座を使わない理由は無いと思います。

長司:そうですね。NISA口座を使い切ってから課税口座で買うといいと思います。

渡部:ただし、損益通算を考えている人は、課税口座の方がいいかもしれないです。もともと株を保有していて、損失が出てるものがあればそれと相殺した方がいいので。

長司:そうですね。ただ、これから資産運用を始めるのであれば、基本的にはまずはNISA口座が優先だと思います。

飯沼:利益が出てなければ売らないっていう硬い意思があるなら、NISA口座がいいと思います。

小笠原:NISAは国策なので、NISAが出来たことによって投資を始めやすくなったと思うんですけど、一方でSNSで様々な情報が飛び交ってますけど、信頼できる情報って皆さんはどこから得ていますか?

飯沼:まず皆さんにお伝えしたいのは、YouTubeなどのSNSは、ちゃんとした専門家が語っているもの以外は、あまり参考にしない方がいいと思います。YouTubeは再生数を伸ばすことに意義があるので、わざと過激なことを言っている場合もあります。

渡部:事実と解釈ってあると思うんです。新聞に書いてあることは事実が書いてあって、それを読み解くのが解釈だと思うんですけど、YouTuberって解釈なんですよね。その人それぞれのいろんな考え方があるので、そこは正直、正しいのか分からないんですよね。ご自身が、事実から読み取れる力をつけるしかないと思うんですけど、それが金融リテラシーだと思います。

なので、100円でもいいので経験をつみながら、ちゃんとした情報が分かる力をつけるっていうのがいいと思います。

飯沼:私は金融リテラシーを身につけるために、日経平均株価、ダウ、S&P500、米ドル、ユーロ、米国債10年金利、日本国債10年金利のチャートを毎日手書きしていました。

それを継続すると、なんとなく値動きが分かってくるんです。それに加えて、投資信託20銘柄ぐらいの基準価額も毎日書いていました。そうすると、この投資信託はこの株が上がってるときに上がってるとか、金利が上がってる時にこうなってるとか、だんだん分かってくるんです。数字は嘘をつかないので、数字を見るといいと思います。

長司:いろんな指数を追うのは父にもやったほうがいいって言われていたので、それはすごくいいと思います。余裕があれば日経新聞を読むと、いろいろ関連性とか理解が深まるのかなって思います。

飯沼:人の心が介在しないデータって、嘘をつかないなと思っています。

渡部:情報の確かさって、自分の中にしかないですよね。なので、自分を磨くしかないっていうところがあって、やはり自分でやってみるのが一番いいと思います。

小笠原:最終的には自己責任ですもんね。

渡部:お客さまと情報のキャッチボールができると一番いいですよね。専門家にただ聞くんじゃなくて、それなりにご自身の考えがあって、どうなるかとか、それはこう思いますとか、ただ言われるがままじゃなくて、そういうのができる関係が理想的です。

小笠原:最後に、私に何か提案するとしたら何を提案しますか?

飯沼:仮に毎月5万円積立てできるとしたら、4万円をインデックスファンドに、1万円をアクティブファンドにする比率でやってみたらいかがですか?これで1年間放っておいて、結果がどうだったかを確認して、どっちの方がご自身に向いているか検討して、比率を変えたらいいと思います。

1年後、アクティブファンドがすごいふえてたらアクティブファンドいいじゃんってなるかもしれないですし、インデックスファンドの方が安心できるなってなったら、インデックスファンドの方がいいかもってなるかもしれないですし。

小笠原:割合的にはインデックスファンドを多くして、アクティブファンドもちょっとやってみてって感じですね。そして、結果を検証してから次に自分で何に投資するかを判断する。

渡部さんも何かアドバイスはありますか?

渡部:僕も同じかなって思います。あとは、それを何の為にやるかっていうのもあります。何の為にお金を作るのかっていうところから考えると、本来の目的が見つかると思うんです。軽い気持ちでやってみようと思うんだったら、飯沼さんがおっしゃったやり方でいいんじゃないかと思います。

小笠原:私は面倒くさがりなので、放っておきたいスタンスなんです。

飯沼:であれば、指数系の投資信託で資産運用をした方がいいと思います。

小笠原:分かりました!今日の皆さんのお話しを踏まえて、今年はNISAを活用した運用を始めてみたいと思います。


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